原文入力:2009-02-26午前09:38:35
“右往左往してはいけない” “放送法も今度は行かねば”
民主,無効主張…ハンナラ,‘FTA・4大保険’も力づくで
国会 跛行不可避…政局 国会議長選択にかかる
イユ・チュヒョン記者
与野党が激しい力比べを行った言論関連法が25日常任委で奇襲的に上程され、2月国会の雰囲気があっという間に‘冷戦’から‘熱戦’に急変した。
コ・フンギル文化体育観光放送通信委員長が「メディア法を上程するほかはない」として議事棒をたたいた頃、他の常任委でもハンナラ党は強攻を敢行した。外交通商統一委員会法案審査小委は民主党議員らが退場した状態で韓-米自由貿易協定(FTA)批准同意案を可決し全体会議に渡した。保健福祉委員会でもハンナラ党は野党議員らの不参加の中で健康保険・国民年金・雇用保険・労災保険の4大保険を統合徴収するようにする国民健康保険法・国民年金法改定案を議決した。民主党・親パク連帯・民主労働党議員らが統合徴収に反対意見を明らかにし退場した後だった。
ハンナラ党が突然強行処理に出たのは、就任1周年をむかえ速度戦・強攻を注文する政権核心の意志に影響を受けてのことと見られる。イ・ミョンバク大統領はこの日、大統領府拡大秘書官会議で「私たちは5年間の国政運営の結果で評価される。一喜一憂したり右往左往してはいけない」と話した。大統領の実兄イ・サンドク議員は、この日午前ハンナラ党最高委員・重鎮連席会議で「放送法のために他の法案も議論できない」として「放送法も今回は行かなければならない」と注文したと伝えられた。イ議員は会議後、コ委員長とパク・チン外交通商統一委員会委員長に各々別に会って法案処理を促したことが明らかになった。
だが政府与党はこれで政局が急激に凍りつく負担を抱くことになった。今回はコ委員長が法案を上程するやいなや‘効力論争’が広がった。民主党幹事のチョン・ビョンホン議員は「法案を上程する時は法案名を挙げて議員に上程意思を聞くべきだが、それもしないで上程されたというのはごり押し主張」として源泉無効を主張した。
状況によっては民主党が院外闘争を行うこともありうる。今のところはハンナラ党が他の争点法案も‘電光石火’を試みることがありうるという点から‘国会ボイコット’戦術は採択しなかったものの可能性は常に開かれている。こうなった場合、国会波乱行為は避けられない。ハンナラ党が力点を置いている争点法案中、金融-産業分離緩和,出資総額制限制廃止,産業銀行法などは未だ政務委員会を通過できていないし、不法集団行為集団訴訟法,集示法,国家情報院法,北韓人権法案なども前途がより一層険しくなった。
院外でも言論労組が先月6日中断したストライキを26日から再開することにした。院内対決を越え言論労組を含んだ市民社会全体と再び対抗しなければならない状況に至っているということだ。
しかし与党がこのような危険を甘受しつつ上程した言論関連法が最終的に通過するかは不透明だ。ハンナラ党が単独で文放委で関連法案を通過させてもユ・ソンホ民主党議員が委員長を受け持っている法制司法委員会が立ちはだかっている。キム・ヒョンオ国会議長も障害物だ。キム議長は去る23日「すべての法案は該当常任委で上程されなければならず常任委で十分に討論して忠実な議論過程を経なければならない」として「常任委に上程されたからと直ちに本会議に持ってはこないだろう」と公開的に明らかにした経緯がある。
だがハンナラ党はキム議長に職権上程を要求して継続圧迫する可能性が高い。ホン・ジュンピョ院内代表は私的な席で機会があるごとに「キム議長に職権上程意志がない」として、絶え間なく非難してきた。今回の臨時国会が終わる3月3日までキム議長がどのような選択をするかにより政局方向は大きく変わるものと見られる。イユ・チュヒョン記者edigna@hani.co.kr