原文入力:2009-02-22午後07:33:23
チェ・ヒョンジュン記者
<親日人名辞典>収録予定者の遺族たちが発行を `禁止してくれと裁判所に起こした仮処分申請が棄却された。
ソウル北部地方裁判所民事11部(裁判長イ・ジェヨン)は22日、日帝時代に画家だったチャン・ウソン(1912~2005)氏と検事を務めたオム・サンソプ(1907~1960)氏の子孫たちが各々民族問題研究所を相手に起こした‘親日人名辞典発行および掲示禁止仮処分申請’をすべて棄却したと明らかにした。
裁判所は決定文で「出版物の発行・販売禁止は表現行為に対する事前抑制であり例外的な場合だけに許されなければならない」として「子孫が提出した資料だけでは研究所の事前発行を禁止するほどにその事実が真実ではなかったり公共の利益のためにならないという点が釈明されない」と明らかにした。チャン氏とオム氏の子孫らは昨年7月「客観性と合理性を失った選定基準だとして故人を親日辞典収録対象に選定し当事者と遺族たちの名誉が侵害される恐れがある」として辞典発行を禁止してくれという申請を出した。
ソウル大学校美大教授などとして在職したチャン氏は1944年朝鮮総督府が‘皇国臣民’意識を鼓吹するために後援した‘決戦美術展’に出品して入選した事実のために、オム氏は1938年司法試験に合格し1948年まで検事として活動し植民統治に積極的に協力したという理由で各々親日名簿に含まれた。オム氏は後日、回顧録を通じて「愛国の志士らに面目が立たない。日帝統治に協力したことだけはいくら謝っても足りないだろう」と明らかにしたことがある。
民族問題研究所は収録名簿に対する異議申請などを検討した後、来る8月辞典を発刊する予定だ。
チェ・ヒョンジュン記者haojune@hani.co.kr