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一緒に入学、別々の出発…授業料が分けた‘未来’

原文入力:2011/05/31 22:34(2103字)
ファン・ジュンボム記者

学資金貸出を受けた学生たち
大学院進学 早くあきらめ学費償還しやすいROTCへ
両親が授業料を払ってくれた学生たち
就職競争力高めるために学院に通い留学計画

←韓国大学生連合所属の学生たちが31日夜、ソウル、光化門のKT前 歩道で授業料半額公約履行を要求するろうそくデモを行っている。 イ・ジョンウ先任記者 woo@hani.co.kr

金曜日だった去る27日、ソウル○大学校2010年度入学生ソン・ミギョン(女・仮名)氏は家にいた。週5日の内、授業がある日は4日だ。わざと受講申請をそのようにした。出かければやむを得ず金を使わなければならないからだ。一ヶ月の小遣 30万ウォンは本代・交通費・食事代を賄えば常にギリギリだ。2年生になり熱心に励んだサークル活動もやめた。先輩たちから受けただけで後輩たちに与えなければならないがそれも負担になった。フランス語の講義を聞きたいが意欲が出ない。外国で暮らしてきた受講生が多く最善を尽くしても良い成績を取るのは難しい。成績が劣れば激しい奨学金競争でも押しだされる。両親は共稼ぎだが、月の所得は200万ウォン程。その上、弟(妹)も大学生だ。長女である彼女は3学期通して学資金貸出を受け、奨学金を加えて授業料を用意した。余裕がないので腹を立てる暇さえない。休みの間にコンビニ(時給 2700ウォン),携帯電話部品工場(時給 3500ウォン)でアルバイトもしてみたが、お金を稼ぐのは容易で無く時間も惜しかった。学資金を貸出を受けて当座は学校に通うことができる。しかし彼女が夢見た未来は変わってしまった。 「大学卒業後、大学院に行きたいが、卒業した後すぐに貸出金を返さなければならないもで大変でしょう? それでお金も稼いで それなりに自分がおもしろくできる翻訳をしようと思います。いつも不安です。貸出金を返せずに信用不良者になったという人も多いから…。」 <ハンギョレ>が去る19日からソウル○大英語英文学部2010年度入学の在学生を対象にアンケート調査をした後、家庭環境が異なる学生8人に深層インタビューした結果、学生の授業料料負担強度は講義を選択して授業に集中することにも相当な影響を及ぼしていることが明らかになった。授業料準備のために学期中にもアルバイトをする場合、授業への集中度は落ちた。奨学金を受けるために取れる成績を考えた結果、授業選択の幅も狭くなった。また、貸出金を返すために望まない方向へ進路を修正することもした。同じ学校・入学年度でも、そのスタートラインは各自違うわけだ。

ミギョン氏と同じく学資金貸出を受けたソン・チャンシク(男・仮名)氏は学軍団(ROTC 学生軍事教育団)に志願して結果を待っている。軍服務をしながらも月給が出るので貸出金を返すことができるのではないかという父親の勧めに従った。事実、彼は学軍団に入ることは気が進まない。期間も長く語学研修にも行くことができないためだ。しかし、30人を選ぶのに50人が志願したので それすら落ちるかもしれない。

ミギョン氏やチャンシク氏は両親が小遣をくれるが、パク・サンウク(男・仮名)氏は小遣はもちろん学資金貸出の利子まで自分で用意している。父親が借金の保証を誤ってして、家計が傾いたせいで借金が1億ウォンに達する。家も競売に渡り親戚が落としてくれた家に住んでいる。毎週17時間以上ずつアルバイトをしているが、いつも疲れている彼は授業時間にも集中できない。時給が高い仕事をしてみようかとも考えた。「知り合いの先輩がホストバーで月に300万ウォンずつ稼ぐと言うんですよ。肉体労働も考えてみたがあまりに荷が重くて怖くなりました。」彼は今度の夏休みにもアルバイトをして金を貯めるつもりだ。

反面、授業料を両親が負担している学生たちは、自分がしたいことをするチャンスが多かった。特に彼らは夏・冬休みに学院でTOEICやTOEFL講義を受講する予定だと明らかにした。交換学生になったり就職のための‘競争力’を高めるためだ。

父親の職場で授業料を支援してくれるというイ・ウンジョン(女・仮名)氏は、この前の冬休みにTOEIC学院に通った。最大限 専攻を活かして就職先を得るのが彼女の目標だ。ソウル 江南に住むチョン・スオン(男・仮名)氏は今までお金の問題で家で葛藤を経たことはない。軍隊に行ってきた後、語学研修にも行き、外国語をもう一つ勉強して翻訳の仕事をしたい。留学も考慮中だ。

授業料は学業だけでなく異性交際も妨げる。ミギョン氏は時々ボーイフレンドの存在が鬱陶しくなる。「恋愛もお金でしょう。率直に言って私、ボーイフレンドに会いたくないと思う時も多いです。」 パク・ヒョンジョン、パク・テウ記者 saram@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/480604.html 訳J.S