原文入力:2011-05-25午前09:23:21(1433字)
記録物 3万5千点 80万頁 認定
各界人士 100人余り 誠意 結実
光州市・推進委 事業に弾み
アン・クァノク記者
←5・18民衆抗争当時の新聞記事をスクラップし所感を書き入れた5・18記録物をユネスコが世界記録遺産として登載することにした。 5・18記録物ユネスコ世界記録遺産登載推進委員会 提供
世界記録遺産登載勧告決定5・18民衆抗争記録物がユネスコ世界記録遺産に載ったことは31周年を迎えた5・18が世界民主化運動の典型的事例に選ばれるに足る事件であることが公認されたという意味を持つ。 6・25戦争以後、韓国現代史の最大の悲劇として、韓国民主化の土台石となった5・18抗争の歴史的意義と文化的価値を世界が認めた形であるためだ。
5・18記録物は不当な国家権力が国民の尊厳性を蹂躪する時に発生する反人権的状況を見せるだけでなく、これに対抗し自身の家族と信念を守った市民らの人権・平和・民主精神がそっくり込められている。
光州市民は昨年3月から5・18原本記録物3万5000点余り 80万余頁を世界記録遺産として公認を受けるために誠意を込めてきた。政治・行政・宗教界および5・18関連団体など各界要人100人余りが登載推進委員会を設けた。5・18記録物には△光州市庁5・18日日誌△死亡者人的事項報告△軍事法廷裁判記録△負傷者診療記録△国会光州聴聞会会議録△駐韓米国大使館の電文などが含まれた。また△関連者1500人余りの口述証言△被害者5100人余りの補償書類など膨大な記録も含まれた。当時△市民軍が発表した声明書△カメラマンが撮影した白黒フィルム△取材記者が保管した取材手帳なども入った。
光州市民は昨年11月に申請書をユネスコに提出し、去る4月に世界記録遺産審査小委を通過する時まで焦燥感を抱きながら見守った。昨年11月にはニューライトの一部団体と人々、去る4月には保守団体の国家アイデンティティ回復協議会と韓米親善友好協会で活動中のソ・ソクク弁護士など一部の人々が登載反対運動を展開したためだ。
今回の登載を契機に光州平和賞制定、国連人権都市指定など光州市の事業ははずみをつけ、5・18精神を学ぼうとする世界の人の訪問も増えるものと期待される。
キム・ジュンテ5・18記念財団理事長は「5・18精神が世界的に認められた気持ちの良い日」とし「今や5・18は過去の歴史ではなく未来の歴史として新たに出発し世界各国の教科書に載るだろう」と話した。アン・ジョンチョル登載推進委員会事務総長は「世界記録遺産登載により5・18精神の全国化と世界化が促進されるだろう」 と期待した。
登載の知らせが届くと、光州市と登載推進委は来年 5・18史跡である光州東区、錦南路3街、光州カトリックセンターを買いとり記録物を保管する‘5・18アーカイブ’として運営するという計画をたてた。 5・18アーカイブを世界人権・平和・民主運動の聖地として教育と研究に活用する計画だ。個人と団体が所蔵した資料も追加収集し‘5・18記録物研究所’を設立する方案も検討中だ。
光州/アン・クァノク記者 okahn@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/479585.html 訳J.S