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南漢江(ナムハンガン)代表的湿地‘バウィヌックビ’

原文入力:2011-05-15午後11:22:43(1096字)
‘4大河川’に沈み跡形なく消えた

ナム・ジョンヨン記者

←緑濃い湿地






←寂寞とした工事現場






←浚渫で掘り返され土地は川の水が沈み跡形なく消えた。

京畿驪州郡、康川面のバウィヌックビは人の背丈を越える荻に覆われ、絶滅危機種の丹陽ヨメナが棲息する南漢江の代表的な湿地だった。 昨年‘4大河川事業’により緑濃い湿地(上写真)が寂寞とした工事現場(中写真)に変わった写真が知らされ有名になった所だ。

写真の場所はどのように変わっただろうか? 浚渫で掘り返された土地は川の水に沈み跡形もなく消えた。(下写真)下流にある康川堰が水を閉じ込めたためだ。

13日、江原、原州市から京畿驪州郡まで、4大河川事業区間を見て回ると、南漢江は事実上‘直線型淡水河川’に変わっていた。本来、南漢江は季節により水路が変わり多様な姿を見せていた。だが、4大河川事業で大規模浚渫がなされ康川・驪州・梨浦堰により水が閉じ込められた。屈曲した川の曲線、砂利の敷きつめられた早瀬、黄金色の砂浜は痕跡をなくした。代わりにまっすぐ削られた水辺の間を黄土色の水がゆっくり流れていた。水辺には約30m間隔でやせこけた街路樹が植栽されていた。多くの水が湖のようにゆっくり流れるという点で、外見は漢江のソウル区間と似ていた。

異なる点も目についた。大部分の水辺を2~3mの高さに土を盛り上げただけで、水辺と川底をつなぐコンクリート堤防は見られなかった。事業初期、政府は4大河川水路を‘韓半島大運河’に転用しようとしているという一部の批判に対応し、4大河川事業は大運河とは異なり水辺堤防をコンクリートで打ちはしないと強調した。

コンクリートのない‘人工水辺’は川の水の侵食作用に無防備だ。荒々しい水の流れはセメントや石で作った川床維持の石積みを壊すほどだ。

専門家たちは遠からず4大河川水辺にもコンクリート堤防を打つ他はないだろうと予想している。チョン・ミンゴル公州大教授(環境教育)は「コンクリートを打たなかったために梅雨時や台風が来れば土で盛り上げた水辺は流される可能性が大きい」とし「結局、コンクリート堤防にしようという話が出るだろう」と憂慮した。

驪州(ヨジュ)/ナム・ジョンヨン記者 fandg@hani.co.kr

写真4大河川事業阻止汎国民対策委・緑色連合提供

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/477998.html 訳J.S