原文入力:2009-02-18午後11:03:51
ウォン-ドル1500超えそう…外国為替保有額2000億ドル ハラハラ
“いっそ爆弾さく烈してしまった方が” 不確実性除去 早期収拾希望も
チョン・ナムギ記者
金融市場が再び不安になり、為替レートと外国為替保有額を管理する外国為替当局の口がカラカラに渇いていっている。政府と韓国銀行が為替レート1500ウォンと外国為替保有額2000億ドルを心理的マジノ線と見ている。だがウォン-ドル為替レートは1500ウォンを伺い外国為替保有額は2000億ドルをやっと維持している。
■ 1500ウォン防御困難
ウォン-ドル為替レートは18日にも12.5ウォン上がり1468ウォンまで上昇した。このように為替レートが継続して上がるのは国内要因よりは対外変数の影響が大きい。特にアイルランドと東ヨーロッパ数カ国の債務不履行(デフォルト)宣言の可能性が国際金融市場の時限爆弾と見なされドル買い傾向を煽っている。
実際にウォン-ドル為替レート上昇を主導しているのは国内市場というよりはニューヨークやシンガポールなどの域外市場だ。東ヨーロッパでデフォルト宣言が出れば直ちに西ヨーロッパと新興国家らが打撃を受け取るので、その中で外債規模が大きい韓国ウォン価値が落ちるだろうという判断のために韓国ウォンを売ってドルを買い入れる状況が広がっているということだ。
経済専門家たちはひとまず為替レートが1500ウォンを越すと見ている。オ・ソクテ シティ銀行エコノミストは「韓国はアジアで外債が最も多い国だから国際金融市場の悪材料がそのまま反映されるぜい弱な構造を持っている」として「為替レートは短期的に昨年最高点の1513ウォン水準まで上がるだろう」と予測した。また別の外国為替ディーラーは「第2金融危機がさく烈するならば今は開始に過ぎない」として「上半期中に為替レートが1500ウォン台中後半までも行くことがありうる」と話した。
■外国為替保有額ハラハラ
こういう状況のために外国為替当局は束手無策(お手上げ)に上がる為替レートを眺めている。外国為替保有額が2000億ドルをかろうじてすがり付いている状況で為替レートを捉えようとすれば外国為替保有額が欠け、外国為替保有額を守ろうとすれば為替レートが急騰する進退両難の状況だ。いくつかの金融会社は敏感な状況を意識して研究院らに“為替レート1500ウォンに言及するな”と指示を与えた所もある。
事実、国内の外貨需給状況はそんなに悪い方ではない。国内銀行らの外貨借入金満期延長比率は昨年末まで50%台を維持し去る1月は80%台で、今月に入ってはほとんど100%に肉迫している。平均満期延長期間も3~6ヶ月に増えた。外国人らが株式純売却で背を向けたというものの昨年よりは強度が弱い。需給よりはこれからどんな紛争が起こるやも知れないという金融市場の不安感がドル強勢を煽っているわけだ。
最も憂慮されるのはこういう状況が長く持続することだ。外国為替当局のある高位関係者は「いっそ東ヨーロッパで爆弾がさく烈してしまったら良いだろう」と話した。1,2ヶ国のデフォルト宣言が避けられないならば早く問題がさく烈し修復段階に入る方がそれだけでも為替レートを早く安定させて外国為替保有額を守れるという話だ。
チョン・ナムギ選任記者jnamki@hani.co.kr