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一線学校 せきたてて地域順位引き上げ

原文入力:2009-02-17午後08:10:21
市・道教育庁 対策は
学校生活記録簿 ‘叙述型’から‘秀優美良可’に回帰
0時間目 英語授業など短期間に成績上げる対策が大部分

チョン・ミニョン記者

ソウル・京畿・仁川 市道教育庁学力 未達学生 解消対策

全国単位学業達成度評価結果が発表されて1日後の17日、全国市・道教育庁は先を争い学習不振生徒を減らし地域・学校間学力格差を軽減する対策を出した。しかし発表された対策を見ると、達成度評価結果を校長・教頭人事に反映するという内容の他にも、短期間に成績を上げる対策が大部分であり教育庁等が根本的な解決方案に対して考えもせず‘自分の地域順位上げること’にだけ汲々としているという指摘が出ている。

■どんな内容を盛り込んでいるか
ソウル市教育庁は基礎学力未達学生たちが密集した学校250ヶ所余りに約200億ウォンを集中支援するという対策を出した。市教育庁はまた「ソウル地域の小学生たちの成績が低く出てきたことは学校生活記録簿を1998年以前の‘秀優美良可’方式の代わりに叙述型で作成し客観的な学力評価が難しかったためと見る」として「段階別(秀優美良可方式を含めて)成績を通知することを学校に推奨する計画」と明らかにした。全国単位診断評価と学業達成度評価結果を学校生活記録簿に記載する方案も検討したが、教科部と協議する過程で色々な弊害が生じることがありうるという指摘が出てきて保留した。

仁川市教育庁は他の地域より顕著に低いと評価された英語成績の向上のために、英語体験・専用教室と英語教育活性化中心学校を運営し‘朝英語’(いわゆる‘0時間目英語授業’)と島・農漁村地域の英語向上プログラムを支援することにした。

全北道教育庁は基礎学力未達学生の指導運営費として学校当たり100万~250万ウォンずつを支援し普通学力以上の学生たちのためにも水準別移動授業強化などの対策を出した。

■学校現場に及ぼす副作用憂慮
しかし大部分の対策が一線学校を圧迫し地域の‘成績引き上げ’に腕まくりすることであり学生たちの学業負担を大きくするという心配が多い。評価結果が自身の人事問題と関連することになったため一線学校校長・教頭たちがあらゆる方法を動員して学校の成績を高めようとするためだ。

教師たちの人事権にも校長・教頭の影響力が決定的であるだけに、学校でなされる授業が学業達成度評価方式に照準を合わせた問題解答を繰り返す学習が盛んに行われ中学校はもちろん小学校でも‘0時間目授業’や補充授業を増やすなど跛行が進む可能性も高い。

キム・ジンウ良い教師運動政策委員長は「一線学校に対する市・道教育庁および地域教育庁の統制が激しい今のような状況で、全国単位評価結果の責任までそっくり学校に押し付けるならば今よりきびしい非教育的な現象らがあふれ出る」として「競争が激しくなれば父母の私教育費負担も増えるほかはない」と指摘した。

チョン・ミニョン記者minyoung@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/339383.html

原文: 訳J.S