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学歴格差原因分析 ‘未達’地域 線引き ‘優秀’

原文入力:2009-02-18午前08:00:50
学業成就評価 公開 副作用
社会・経済的背景分析不可能…地域別単純比較だけ
“校長リーダーシップ,教師情熱…”非科学的主張ばかり増殖
教育専門家・教育庁 評価担当者反対にも関わらず公開強行

←ソウル市教育庁キム・ギョンフェ副教育長が17日午前、教育庁記者室で校長・教頭評価制導入を骨子とする後続対策を発表している。副教育長の左側からヨンウォン小学校キム・ドンレ校長(小学校長協議会長),テチョン中学校パク・ジョンウ校長(中学校長協議会長),汝矣島高等学校パク・ウォンヨン校長(高等学校長協議会長).

教育科学技術部が学歴格差に対する原因分析もなしに国家水準学業達成度評価結果から生半可に発表し、全国180ヶ地域を成績順に並べたことに対して、このような形の単純比較はきちんと行われた学歴診断を遮り、むしろ副作用が大きいという憂慮が出てきている。

また教育専門家と市・道教育庁学業達成度評価担当者たちも評価結果公開に反対するという意見を明らかにしたが、教科部がこれを無視して公開を強行したことが分かった。
教科部は去る16日、学業達成度評価結果を公開したが学力水準に違いが生じる理由を説明できなかった。単にいくつかの学校の事例を挙げて‘校長のリーダーシップ’とか‘教師の情熱’等が影響を及ぼしたという検証されてもいない主張だけを披瀝した。教科部関係者は「全数評価がなされただけで社会経済的背景など学業達成度に影響を及ぼす要因調査は不可能だ」と話した。

しかし市・道教育庁や教育団体等は△両親の所得など生徒の社会経済的背景△地域の教育インフラ△教育予算の投入程度△生徒規模など学力に影響を及ぼす変数がとても多く地域ごとに条件が千差万別なので一度の試験結果で学力を単純比較するのは危険だと指摘する。例えばソウルの場合、英語・数学で1位を占めた江南区の教育経費補助金は下位圏のK区より16倍も多く生徒たちの私教育依存度も高いうえに両親の経済的背景も良い。公正な競争でないという話だ。

キム・ドンソク韓国教総スポークスマンは「生徒の学業達成度変因に対する正確な診断が優先されなければならない」として「より大きい変数があるのに教育結果に対する責任を全面的に学校に問うのは妥当でない」と話した。キム・ジンチュン京畿道教育長も17日開いた緊急記者会見で「全国評価をしようとするなら統制要因などが同じになってこそ信頼度と妥当性を得ることができるのに、今回の評価はそういうものがなかった」とし「このような形で評価し学校を序列化するならしない方がましだ」と批判した。

こういう理由から教育専門家と市・道教育庁評価担当者たちの間でも一斉試験と評価結果公開に対して反対意見が多かった。韓国教育課程評価院が昨年16市・道教育庁評価担当者29人を対象に実施したアンケート調査によれば、82.8%が「学業達成度結果を教育・学習改善のための奨学情報として限定使用しなければならない」と答えたし「学校・地域教育庁間の成就水準比較のために活用しよう」ということに賛成した人は10.3%に過ぎなかった。評価院が最近出した‘国家水準学業達成度評価体制改善研究’報告書でも教育専門家たちは「学業達成度評価は標本で行うことが適当で評価結果を教師の責務性を問う資料として活用するのは適切でない」と明らかにした。

キム・ソヨン記者dandy@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/339475.html

原文: 訳J.S