原文入力:2011-03-20午後09:19:00(1604字)
蔚山工場 解雇・停職者など道路清掃・団体献血など熱誠
裁判所判決にも関わらず交渉膠着…懐柔・圧迫に対抗し場外闘争
シン・ドンミョン記者
←不法派遣に抗議してストライキを行い、職場から追い出された現代自動車社内下請け非正規職解雇者と停職処分を受けた労組員たちが去る16日午後、現代車蔚山工場前の道路などを清掃した後、ゴミ袋を一ケ所に集めている。
昨年11~12月、正規職化を要求してストライキを行ったという理由で解雇・停職された現代自動車蔚山工場社内下請け非正規職労働者たちが道路清掃や団体献血など場外奉仕活動に乗り出した。全国金属労働組合現代自動車蔚山非正規職支会3工場代表チャン・ビョンユン(39)氏をはじめとする3工場解雇・停職労働者60人余りは去る16日と17日午後、蔚山、楊亭洞の現代車蔚山工場前の道路と華峰洞の体育公園および舞龍山一帯で道路清掃を行った。
チャン氏は「会社の管理者らが解雇・停職者たちの工場出入りを妨害し、朝の出勤闘争と共に工場進入も試みたが会社側の回答は管理者らによる暴力だけ」としつつ「路上にで追い出された組合員たちが出勤闘争をすると同時に、地域住民のためにできる場外活動に乗り出した」と話した。彼らは今月上旬の太和江辺清掃を始め毎週一回以上 場外奉仕活動を行い、18日には蔚山献血の家で白血病患友を助けるための献血運動にも参加した。
先月25日、解雇通知を受け取ったチャン氏をはじめストライキと関連して解雇された非正規職労働者は3工場だけで10人、2,3ヶ月の停職処分を受け取った労働者も120人余りに及ぶ。ストライキ当時、3工場の非正規職支会組合員250人余りの半分を越える。現代車蔚山工場全体では非正規職懲戒解雇者は50人近くなり、停職処分を受けた組合員も500人余りと推定される。
道路清掃を行ったある組合員は「下請け業者代表や管理者らが、残っている人々に会食の席を作り‘お前たちもあんなことになりたくなければ分かってるな’として分断を図っている」として「停職措置を下された組合員たちには労組脱退書と覚書を書けば停職を免除するなり期間を減らしてやると懐柔するケースも多い」と話した。3工場代表チャン氏は「解雇・停職による生計困難のために場外活動を共にできない人々も少なくない」として「色々な懐柔と圧力に勝てずに実際に労組を脱退する人々もいるが、工場現場でこれ見よがしに労組チョッキを着て仕事をする組合員もいて力付けられる」と話した。
現代車蔚山非正規職支会は昨年12月、ストライキを解除した後 金属労組と現代車正規職労組などと共に現代車および社内下請け業者の代表らを相手に6回の交渉を行ったが、正規職化はもちろん告訴・告発取り下げおよび懲戒撤回、解雇者復職などの懸案ですら糸口を見つけられないまま膠着状態に陥っている。 昨年7月の最高裁判決に続く先月10日のソウル高裁の破棄差戻し審でも裁判所が繰り返し現代車社内下請けの不法派遣を認めたが、現代車側は再上告および憲法訴訟で対抗した。
この渦中で非正規職支会は先月23日、支会役員らの組合費流用問題でイ・サンス前支会長など執行部が総辞職する危機状況も迎えたが、臨時指導部の非常対策委員会を中心に先月25日から3月1日まで4泊5日ソウル、良才洞の現代自動車本社前で野宿闘争も行った。非常対策委は最近、新執行部構成のための選挙管理委員会を構成し具体的な選挙日程を協議するなど乱れた支会組織と指導力回復に力を注いでいる。
蔚山/文・写真 シン・ドンミョン記者 tms13@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/468997.html 訳J.S