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新東亜がだまされのか…操作したのか…

原文入力:2009-02-17午後09:45:31
K氏実体明らかにしなければ‘架空の人物’で小説書いたことに
“検証粗雑にした言論商業主義が産んだ希代の事件”

キム・ドンフン記者キム・ジウン記者

まず新東亜はK氏の真偽に対する自らの検証努力を疎かにしたという指摘を避けることができなくなった。新東亜は昨年12月号に‘ミネルバ’K氏の寄稿文を載せた。しかし去る1月7日検察に検挙された‘ミネルバ’パク・某氏は新東亜とのインタビューや寄稿事実を全面否認した。新東亜は2月号で“どんな方法ででもミネルバの実体糾明に積極的に出ないわけにはいかなくなった”と明らかにしながらも、K氏の一方的な主張だけをインタビュー記事として送りだした。

K氏は新東亜2月号で自身を含む7人のミネルバ グループが検察に拘束されたパク氏とIP住所を共有しIP住所は操作が可能だと主張した。 それなら当時新東亜側がK氏にパク氏のIDで接続してみてくれとのテストだけさせても真偽を明らかにできた。だが新東亜はそのような検証努力をしないと見られる。ソン・ギョンジェ慶煕大教授は「社会的に大きい波紋を起こした事件なのに新東亜は言論の最も基本的な責務である事実確認をとても疎かにした」と指摘した。

このような点のために新東亜がK氏がにせ物であるかもしれないという事実を知りつつも寄稿文を掲載したのではないかとの指摘が出ている。ヤン・ムンソク言論改革市民連帯事務総長は「新東亜が2月号で明らかにしたように多くの記者が7時間もK氏とインタビューを進行したとしながら本物なのかにせ物なのかも感づくことができなかったというのでは話にならない」と主張した。

拘束されたパク氏が「新東亜からインタビュー要請があったが断った」と明らかにしたことと関連して、新東亜はパク氏がミネルバだということをすでに知っていたのではないのかという疑問が提起される。

検察関係者がこの日「ミネルバ パク氏が新東亜側に自身が書いた文を何編か送ったことがある。パク氏は(K氏の寄稿文は)新東亜が自分の文を切り張りしたものと見ている」と明らかにしたことは注目するに値する。パク氏は検察に拘束された後、ある月刊誌との書面インタビューで「(新東亜が)K氏を前面に出して作ったとんでもないストーリーだ。(K氏は)雑誌社自身ではないのかと思う」と答えもした。パク氏側は最近新東亜を相手に言論仲裁委提訴と民事・刑事訴訟提起の可能性に言及して圧迫した。またいくつかの報道機関はK氏の真偽に対する確認取材に入った。結局このような点が新東亜が‘K氏はにせ物’と告白して謝った背景として作用したと見られる。

新東亜が誤報を認めるならばK氏の実体に対しても追加的な解明がなければならないという指摘が出ている。キム・ウンギュ ウソク大教授(新聞放送学)は「新東亜が誤報を認めるならばK氏の実体を明確にしなければならない」として「そうではないならばK氏が虚構である可能性は相変らず存在する」と指摘した。

K氏インタビュー記事が掲載された昨年12月号と今年2月号の新東亜は普段より1万部多い6万部ほどが売れたと業界では見ている。キム・ウンギュ教授は「新東亜が言論の監視と検証機能を疎かにしたまま行き過ぎた商業主義にぶらさがり希代の誤報事件として幕を下ろした」と話した。

キム・ドンフン,キム・ジウン記者cano@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/339361.html

原文: 訳J.S