本文に移動

‘成績上がったところに更に支援’ 学歴格差 固着 憂慮

原文入力:2009-02-16午後10:40:46
教科部 “2011年から達成度別 差別支援”
小6・中3 一斉試験 成績, 江南地域が最高

イ・ジョンギュ記者

←アン・ビョンマン教育科学技術部長官(左側2番目)が16日午前、ソウル,世宗路,政府中央庁舎で昨年10月行った国家水準学業達成度評価結果を発表している。左側からアン・スンイル光州教育長,アン長官,コン・ジョンテク ソウル教育長,シン・サンチョル大邱教育長. チョン・ヨンイル記者yongil@hani.co.kr

国家水準学業達成度評価で中学校3学年の生徒の中で‘普通学力以上’に該当する比率が地域教育庁により最高2.7倍と出るなど地域間格差が深刻なことが分かった。しかし教育科学技術部が地域別成績を公開して提示した格差解消対策は、むしろ格差をより一層固定化させる可能性が大きいという批判が出てきている。

教育科学技術部は昨年10月全国小学校6学年,中学校3学年,高等学校1学年の生徒を対象に行った国家水準学業達成度評価結果を16日公開した。教科部が公開した情報は国語・英語・数学・社会・科学の五科目を‘普通学力以上’ ‘基礎学力’ ‘基礎学力未達’の三等級で評価したものだ。高1は16市・道教育庁別に小6・中3は全国180ヶ地域教育庁別に公開された。全国単位の一斉試験結果が地域教育庁別に公開されるのは今回が初めてだ。

教科部が公開した資料によれば、中学校3学年の場合ソウル 江南教育庁の‘普通学力以上’比率が国語(77.3%)・英語(84.6%)・数学(73.7%)3科目で全国180ヶ地域教育庁の中で最高を記録した。これを‘普通学力以上’比率が最も低い地域と比べれば英語は2.5倍,数学は2.7倍,国語は2倍の違いが生じた。江南教育庁は小学校6学年評価でも英語(95.1%)と数学(93.6%)の‘普通学力以上’比率が全国で最も高いことが分かった。

反面、中3英語の‘普通学力以上’比率が低い20ヶ所の中で16ヶ所が郡地域と現れるなど‘普通学力以上’比率が低かったり‘基礎学力未達’比率が高いところは大部分が農漁村地域だと調査された。

アン・ビョンマン教科部長官はこの日のブリーフィングで「今回の評価結果で学校間序列が固定化されているという事実を確認することになった」として「政府は地域間・学校間競争を通じて学歴を上向き平準化することができるように、相対的に不足した生徒と学校に対する支援を積極的に推進していく」と明らかにした。

教科部は教育格差を解消するために、今年から来年まで基礎学力未達学生密集学校に対して1ヶ所当たり平均5千万~1億ウォンを支援するなど成績引き上げに出た後、2011年からは学業成就向上度を市・道教育庁および学校の評価に反映することにした。教科部関係者は「学業達成度が向上した学校には予算を多くあげ、不十分な学校には行政・財政および人事上の不利益をあたえる方案を推進中」と話した。

教科部は2010年に行う学業達成度評価からは全国小・中・高校別に評価結果を公開する計画だ。

しかしソン・ギソン カトリック大教授(教育学)は「学歴格差は多様な要因から始まっており短期間で解消され得ないことなので、前年より基礎学力未達学生が増えたとすれば予算をむしろ増やさなければならない」として「僅か1~2年の機会を与えた後、成果がないと予算を削るならば教育格差はより一層深化するほかはない」と指摘した。

イ・ジョンギュ記者jklee@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/339121.html

原文: 訳J.S