原文入力:2009-02-15午後05:01:56
“貧しさの継承を教育を通じて切ろうとしたのが私たちの底力”
←イ・ミョンバク大統領が休日の15日、夫人キム・ユンオク女史とともに大学路トンスン アートセンターで最近話題になっている低予算独立映画'ウォナンソリ‘観覧に先立ち製作者のイ・チュンニョル(左側)監督と話を交わしている。 (ソウル=聯合ニュース)
"教育通じた貧困の継承切断が私たちの底力"
イ・ミョンバク大統領が15日休日をむかえて、夫人キム・ユンオク女史とともに大学路を訪ねて最近話題になっている低予算独立映画'ウォナンソリ'を観覧した。
普段から映画が好きだと知られるイ大統領は去る大統領選挙期間に劇場で'マパド2'と'ブラボー マイ ライフ'を見たのに続き、昨年当選者時期には'私たちの生涯最高の瞬間'を観覧したことがある。
イ大統領はこの日午前、警護車両もなしで一部随行員だけ同行したままマイクロ バスに乗り大学路トンスン アートセンターを訪ねた。
大統領の外部行事には通常、車両統制がなされ行事場所には何時間も前から警護員らが出てきて検問.検索を実施するが、この日の映画観覧は事前に大統領府内部にも時間と場所を知らせないまま電撃的に進行され劇場を訪ねた一般人らも驚いた表情でイ大統領をむかえた。
黒いコートに灰色のマフラーをまいたまま劇場に到着したイ大統領は'ウォナンソリ'を作ったイ・チュンニョル監督などと握手した後直ちに上映館に入った。
イ大統領はイ・チュンニョル監督の隣に座り「今まで観客がどのくらい入ったか」 「撮影機間はどれくらいかかったか」 「これまで観客が最も多かった独立映画はどのくらい入ったのか」と尋ねるなど大きな関心を示した。
特にイ大統領は「今回の映画を契機に(独立映画に対する)人々の認識が大いに変わるようだ」としながら「やはり作品が良ければ人々がたくさん見にくる」と励ましもした。
せっかくイ大統領と劇場を訪れたキム女史は映画が始まる直前、財布から何かを取り出して「私が元々よく泣いて..(映画を見れば)涙がたくさん出ると言うから..」と話したし、これにイ大統領が代わって「悲しいと言ってハンカチを準備してきたんだ」と話すや慎ましく笑う姿を見せた。
約80分間映画を見守ったイ大統領は「良かった」という短い評を残して劇場を離れ、キム女史は観覧途中涙を流したように何も言わずに頭を下げたままマイクロ バスに乗った。
イ大統領は続いて映画関係者たちと市内のある食堂で昼食を共にして'ウォナンソリ'に対する観覧評を披露した。
イ大統領は「難しい製作条件の中でもこの映画が大きな成功を収めたことは私たちの人生にぶつかってくる生き生きした話を率直に表わしたため」として「この映画は私たちが実際経験してやってのけてきた話をろ過なしに表した」と評価した。
それと共にイ大統領は映画主人公のチェ・ウォンギュンおじいさんに言及し「子供9人を養い勉強させて育てたことが私たちが発展できた原動力ではなかったか」として「教育を通じて貧困の継承を切ろうとしたことが私たちの底力になったし外国人もこれに驚いている」と強調し、これにキム女史も「それがまさに韓国人のDNA」と共感を表わした。
イ大統領はイ・チュンニョル監督が独立映画に対する制度的支援を要請すると「漫画映画と独立映画を一緒に上映する専用映画館を拡充する方案を考慮するのが良いだろう」として「子供たちもこういう映画をたくさん見て育てばという願い」と話した。
この席でイ監督は「幼いころ私たちを育てた牛と父親に対する感動的事情がないだろうかと考えてこの映画を作ることになった」と紹介した後「今も多くの人々が独立映画を作っている」として「私は単に運が良かっただけ」と話した。
ある参席者は「主人公のおじいさんは撮影中ただ写真を取るものと思っていたと言い、放送出演が願いだったおばあさんは後で映画を見て感激に耐えなくて泣いたと聞いた」として後日談を伝えることもした。
この日イ大統領夫婦の映画観覧にはユ・インチョン文化体育観光部長官,チョン・ジンゴン大統領府教育科学文化首席,イ・ドングァン スポークスマン,パク・ヒョンジュン広報企画官,キム・ペクチュン総務秘書官,キム・ヒジュン第一付属室長などが遂行した。
パク・ヒョンジュン広報企画官は記者らと会って「大統領が独立映画を観覧したのは今回が初めて」として「文化コンテンツが順次重要な産業に浮び上がっているなかで文化人らを励ますために席が用意された」と説明した。
ある参謀は「一般人に不便を与えてはいけないというイ大統領の指示で劇場懇談会などの行事も皆取り消し交通統制などもしなかった」としながら「大統領が一般観客と前後ろの席に座って映画を見たことは前例がないだろう」と話した。
(ソウル=聯合ニュース)
