原文入力:2011-01-20午後08:31:32(1290字)
最高裁 再審で "スパイではない"
52年前の死刑判決 覆す
キム・ナムイル記者
←曹奉岩(チョ・ボンアム)
ソウル、忘憂里の共同墓地の一画、行状一行すら書けないままに50余年間にわたり墓守りの役を果たしてきた黒い碑石に碑文を刻めるようになった。
最高裁全員合議体(主審 パク・シファン最高裁判事)は20日、進歩党党首として北韓と内通し平和統一を主張したという疑惑で処刑された竹山 曹奉岩(1899~1959)の再審事件宣告公判で最高裁判事13人全員一致意見で無罪を宣告した。1959年7月30日、曹奉岩が刑場の露と消えてから52年ぶりだ。
大法院はこの日、52年前に自分たちが有罪と判断した部分を全て覆した。1959年判決当時、最高裁は△共産独裁はもちろん資本家・腐敗分子の独裁も排撃する革新政治実現△生産・分配の合理的計画で民族資本育成△平和統一実現などを掲げた進歩党綱領に対し "国憲に背反し政府を僭称、北韓に同調して国家を変乱する目的がある" と見た。だが、この日 最高裁は "進歩党の経済政策は社会的民主主義方式により資本主義経済体制の副作用・矛盾点を緩和・修正しようとしただけで私有財産制と市場経済体制の骨格、代議制度と自由民主主義を否定しなかった" と判断した。続けて "進歩党の平和統一論が当時、我々の社会の主導的統一論だった北進統一論に背馳するからと言って憲法に違反したり国家変乱を主張したものということはできない" と付け加えた。
最高裁はまた、南北を往復し北韓の指令と資金を曹奉岩に渡したという事業家ヤン・イソプの陳述は信じられないとし、曹奉岩のスパイ疑惑も無罪と判断した。大法院は "唯一の証拠はヤン・イソプの陳述だが、ヤン・イソプが1審では曹奉岩の控訴事実に符合する陳述をしておきながら控訴審からは虚偽陳述だったと翻意した点、民間人捜査権のない陸軍特務隊がヤン・イソプを令状なしで連行・監禁した状態で調査した点、ヤン・イソプが陸軍諜報部隊の助けを受け南北を往来した点などに照らし、その陳述を信じることは難しい" と明らかにした。
曹奉岩は1958年1月、民議院総選挙を4ケ月後に控えスパイ疑惑などで不法監禁・起訴されたが、1審裁判所はスパイ罪は認めず懲役5年の刑を宣告した。しかし、李承晩政権の圧迫を受けた控訴審裁判所と最高裁は曹奉岩に死刑を宣告し、再審請求が棄却され17時間後に死刑が執行された。
去る2007年9月、真実・和解のための過去史整理委員会は曹奉岩に対する謝罪と被害救済、名誉回復のための適切な措置を国家に勧告した。翌年8月、曹奉岩の遺族たちは再審を請求し、再審を通じた司法府の過去史清算を強調してきた最高裁は昨年10月これを受け入れた。
キム・ナムイル記者 namfic@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/459783.html 訳J.S