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“皆で死のうと火炎瓶投げる人がどこにいるか”

原文入力:2009-02-12午前07:47:11
‘龍山惨事’で舅を失い夫を拘束されたチョン・ヨンシン氏
“‘追い出されれば行くところがない’言おうと望楼上がったが…”
その日‘悪夢’の記憶はっきりと…“必ず真実明らかにします”

ソン・ギョンファ記者,チョン・ヨンイル記者

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もう泣かなかった。チョン・ヨンシン(37)氏は「真実を無視する検察と私たちの話を無視する政府を見て‘泣いてばかりいる時ではない’とはっきり決めた」と言った。

チョン氏の舅イ・サンニム(72)氏はヨンサン参事が起きた先月20日、篭城建物屋上で冷たい遺体で発見された。夫イ・チュンヨン(36・龍山4区域撤去民対策委員会委員長)氏は10日後に篭城を主導した疑惑で拘束された。11日午後ソウル,漢南洞,スンチョンヒャン病院合同焼香所で会った彼女はこの日も‘耳をふさいだ政府’を再び確認したといった。チョン氏など遺族たちは龍山惨事に対する対政府緊急懸案質問を傍聴しにこの日午前国会に走って行った。だが‘喪服を着ている’という理由で本会議場への出入りを拒絶された。「遺族に喪服を着たくて着た人が誰がいるか。政府で真実を明らかにできるか見たくて行ったが傍聴さえ出来なくするのを見て先が真っ暗でした。」

チョン氏は検察の捜査結果発表に失望を越え大きい衝撃を受けたようだ。彼女は「大韓民国最高のエリートが集まった検察が20日間かけて捜査した結果がそれだけいうことが情けなかった」として「私の父親が、私が死ぬかも知れない緊迫した状況で、皆一緒に死のうと火炎瓶を投げる人がどこにいるか」と反問した。キム・ソクキ警察庁長官内定者の辞任記者会見は「心が傷つくだけのようで」見なかった。「キム・ソクキ氏記者会見を見た姑がとても悔しいと言うので‘今は期待することも心痛めることも飲み込みなさい’と言いました。昨日出てきた政府の再開発・撤去民対策も撤去民問題がふくらむ時ごとにいつも出てきたものです。具体的な代案のない対策、私どもは信じません。」

チョン氏は先月19日朝6時から始まった‘悪夢の40時間’をくっきり記憶する。惨事前日午後、夫と交わした通話内容も耳元に生々しい。「私が新郎に話しました。ケガする前にそのまま降りてこいと。すると新郎が ‘違う、それでも一度は話すのだ。一度は私の話を聞き入れるだろう’と言いました。‘私たちは今の状況で本当に行くところがない’その話をするために上がったのにその一言を言えないで….」

負傷して病院に運ばれた夫が父親を切なく探した状況を思い出させて彼はしばらく話をつぐことができなかった。チョン氏は「意識を取り戻すやいなや、夫が ‘真っ暗で何も見えないけどお父さんはどこにおられるか’と尋ねて何も話せなかった」として「病院で治療を受け拘束される時も‘父親の葬儀室に弔問一回だけさせてくれ’と哀願したが冷酷に拒絶された」と話した。「3年前にビヤホールを新しく開いた後、夜明けに果物つまみがなくなれば舅が一生懸命自転車に乗って買ってこられました。もう少し熱心に生きれば私たちの家族が幸せに良い暮らしをすることができると頑張っていたのに….」チョン氏は唇をかんだ。

平凡な主婦だったチョン氏は「もう闘士になった」とした。「ひたすら真実がまともに明らかになる時まで一歩も引かないでしょう。一日で終わらないことはよく分かっています。亡くなった舅のために、捕えられた夫のために、私の家族のために必ず真実を明らかにします。」ソン・ギョンファ記者freehwa@hani.co.kr動画

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/338335.html

原文: 訳J.S