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延坪島住民 助けたサウナ‘経営難’

原文入力:2010-12-30午前08:24:58(1152字)
一ヶ月超えて営業まともにできず
滞納税金のために支援金も差し押さえ
"分納しようとしたが…" 哀訴

イム・ジソン記者

←延坪島から避難して来た住民たちが先月28日、仁川、中区、新興洞のサウナ‘インスパーワールド’で休んでいる。 タク・キヒョン先任記者 khak@hani.co.kr

北韓の延坪島砲撃のために避難した延坪島住民たちが27日間 臨時に留まった仁川市、中区のサウナ‘インスパーワールド’が深刻な経営危機に瀕していることが29日 知らされた。住民たちが去った後に防疫作業まで行い一ヶ月以上にわたり営業できず、現金の流れが完全に途絶え水道料と電気代はもちろん職員の給与すら払えなくなっている状態だ。

サウナの営業損失に対しては仁川市、甕津郡庁が去る21日に延坪島住民たちの生活安定支援金309億から3億6000万ウォンを宿舎提供費用として支給すると通知した。だが、仁川税務署が 「インスパーワールドが滞納した税金を徴収する」として、この支援金に対し差し押さえおよび取り立て要請をした。

インスパーワールド関係者は「昨年、新型インフルエンザのためにお客さんが減り、サウナで放火による火災まで発生し経営が難しくなり税金を滞納した」とし「天災地変や火災などによる滞納であり分納計画を立てて誠実に納付する意志があるにも拘らず、全額差し押さえはひどい」と訴えた。甕津郡庁も立ち上がり仁川税務署に‘差し押さえおよび取り立てを緩和してくれ’という趣旨の公文書を送ったが、税務署側は受け入れられないという態度だ。仁川税務署は「国税は水道料、電気代よりも優先される税金」とし「延坪島住民たちを助けた気持ちは良いが、差し押さえを解除することは難しい」と明らかにした。 ただし仁川税務署関係者は「インスパーワールドが現実的な分納計画を提出すれば検討し調整する意向がある」と付け加えた。

延坪島砲撃事件が起きた直後、インスパーワールドは「延坪島住民たちからは金を受け取らない」という意向を明らかにしたが、仁川市と海上警察などが「避難民臨時宿舎はインスパーワールド」と公示し、毎日数百人の住民たちと取材陣が集まった。住民たちが留まった27日間、サウナは一般のお客さんを受け入れず同じ建物のプールの団体予約も全て取り消した。インスパーワールド関係者は「1ヶ月間の営業空白がこういう結果を持たらすとは思わなかった」と話した。

イム・ジソン記者 sun21@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/456316.html 訳J.S