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‘時局宣言教師’初めての解任取り消し判決

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/456329.html

原文入力:2010-12-29午後08:16:39(1091字)
大邱地方裁判所 "教育長 懲戒権 乱用"
全教組 慶北支部長など 2人 勝訴

パク・ジュヒ記者

時局宣言に参加した教師を解任させたことは行き過ぎとし、解任を取り消せとの裁判所判決が下された。昨年、全国教職員労働組合が導いた教師時局宣言に参加したという理由で解任された教師に対する懲戒を取り消せとの判決は今回が初めてだ。

大邱地方裁判所行政部(裁判長 チョン・ヨンダル)は29日、キム・ヒョンジュ(43)全教組首席副委員長とキム・イムゴン(48)全教組慶北支部長など教師5人が慶北道教育長を相手に出した懲戒処分取り消し訴訟で「道教育委員長がキム首席副委員長とキム支部長に行った解任処分を取り消す」と判決した。裁判所は停職1ヶ月の処分を受けた残りの教師3人が出した請求は全て棄却した。

裁判所は判決文で「最近の解任処分事例は金品および饗応授受、セクハラ、無断欠勤などであり、時局宣言への参加などがこういう懲戒理由ほどには倫理的、道徳的非難の可能性がない」とし「時局大会の主導および参加などの理由だけで公務員の身分を剥奪する解任処分をしたことは社会通念上の妥当性を失っており懲戒権者の裁量権限界を越え違法だ」と判決した。

裁判所はまた「時局宣言に対する支持声名や発表内容が違憲的だとか反社会的であることではないうえ、時局宣言過程で学生たちに対する授業欠損や第三者に対する被害がなかった」とし「公務員が国民として享受する表現の自由が公務員の政治的中立性と衝突する時に法的に許される範囲を判断するのは難しい」と付け加えた。

全教組慶北支部側は「時局宣言関連懲戒が刑事裁判結果もなしに不当になされたものであり、罪が認められても懲戒量定が過度に高いという点を挙げ取り消し判決をしたものと見る」として「教師・公務員だからと政府政策を批判することにさえ一方的懲戒をすることに対し忠告する内容と解釈される」と話した。

全教組は昨年6月‘6月民主抗争の大切な価値をこれ以上踏みにじられてはいけない’という趣旨で‘1次教師時局宣言’を行い、政府が時局宣言教師を懲戒しようとすることに対抗し、2次‘民主主義守護教師宣言’を行った。これと関連して全国で所属教師14人が大量解任され、75人が停職などの懲戒処分を受けた。 大邱/パク・ジュヒ記者 hope@hani.co.kr

原文: 訳J.S