原文入力:2010-12-28午後09:06:36(1325字)
対北情報収集しスパイ罪で昨年7月捕えられ今年9月に引き渡される
クォン・ヒョクチョル記者、パク・ミンヒ記者
←現役少佐が中国で北韓関連情報を収集し逮捕された。画面は去る8月に中国を訪問中の金正日国防委員長と推定される人物がホテルから出る姿を撮った写真。この写真は香港<鳳凰テレビ>ホームページの動映像画面をキャプチャーした。写真出処<鳳凰テレビ>ホームページ
昨年7月、軍情報機関所属の現役少佐が中国で北韓関連情報を収集していて逮捕されたが、韓国政府はこの将校が中国監獄で1年を超えて服役し韓国に引き渡される時まで身柄確保対策を用意できなかったと伝えられた。
軍消息筋は28日「中国で核とミサイルをはじめとする北韓関連情報を収集してきたチョ・某少佐が昨年7月10日頃、遼寧省、瀋陽で中国情報機関の国家安全部要員らに逮捕された」とし「チョ少佐は中国の裁判所で懲役3年刑を宣告され1年を超えて服役した後、去る9月末に韓国に引き渡されたと理解する」と話した。
この消息筋は「チョ少佐の活動に注目した中国情報機関が緻密な陥穽捜査を行いチョ少佐を逮捕したものと理解している」と話した。中国情報機関はチョ少佐が中国軍大佐と接触し、北韓関連軍事機密を入手しようとしたという理由でスパイ罪を適用したと伝えられた。チョ少佐が捕まった時は昨年4月5日、北韓の長距離ロケット発射と昨年5月25日の2次核実験以後 在中韓国情報機関要員らの対北韓収集活動が強化され、中国情報機関が鋭敏に反応したものと分かった。
チョ少佐が逮捕されるや韓国政府は慣例を挙げて追放形態ではやく身柄を渡してほしいと要求したが、中国政府はこれを拒否しチョ少佐を裁判に回付した。韓・中両国は情報要員問題が生じた場合、高位情報当局者が相手国を訪問し遺憾を表明し再発防止を約束した後に該当要人を追放する方式で解決してきたので中国側のこういう処理は非常に異例的といえる。
チョ少佐は1年間服役した後に去る9月、強盗・詐欺犯など他の韓国人犯罪者らと共に韓国政府に引き渡された。軍内外では現役将校を拘禁し雑犯取り扱いをした中国政府の態度も問題だが、1年を超えて外国の韓国に捕らえられた軍情報要員を対応無策で見守った韓国政府の無能に対する批判の声が出ている。
外交通商部と国防部はチョ少佐の逮捕・拘禁事実有無に対し 「確認することはできない」という態度を示した。情報機関関連内容を公式確認することができず、今回の事件が韓-中関係に及ぼす悪影響を心配したためと見える。
チョ少佐は情報要員中のいわゆる‘ブラック’だと知らされた。公式外交官身分で派遣される武官や情報機関員のような‘ホワイト’要員ではなく、ブラックは身分を隠したまま企業家などに偽装した秘密要員だ。
クォン・ヒョクチョル記者、北京/パク・ミンヒ特派員 nura@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/456122.html 訳J.S