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北韓、砲撃日午前‘放射砲’追加配置…軍、知っていながら無視

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/450754.html

原文入力:2010-11-26午前09:19:03(1275字)
軍 粗末対処 波紋
午後までに18基…ケモリ海岸砲基地 周辺
‘偵察手段’で長射程砲 異常気配 捕捉
‘しばしば似た行動…攻撃するとは判断せず’

イ・セヨン記者、クォン・ヒョクチョル記者

北韓が延坪島を砲撃する前の23日午前と午後に延坪島から15.5km離れた北韓ケモリ海岸砲基地周辺に放射砲18基が追加配置されるなど、異常気配が捉えられたが、軍当局は以前にもあったこととし必要な対応措置をとらなかったことが知らされた。

軍関係者は25日 「23日に新たに配置された北韓長射程砲らを偵察監視手段で把握したが、北韓軍が以前にも同じような似た行動をたびたびした経緯があり、北韓が攻撃するだろうとは判断しなかったものと理解する」と話した。だが、北韓軍は23日午後2時34分頃、これらの長射程砲で延坪島を実際に砲撃した。

射距離20kmの放射砲は種々のロケット発射台を括り、ロケット12発乃至22発を同時に発射する武器であり、韓国軍は多連装ロケットと呼ぶ。北韓は長山串と甕津半島、麒麟島、ウォルレ島など黄海道側洞窟陣地に海岸砲を集中配置している。

しかも、去る23日午後 北韓海岸砲の1次攻撃に対抗した延坪台海兵隊の初期対応射撃の際、K-9自走砲6門中で3門が故障していたことを軍当局が25日確認した。軍当局は23日夕方には延坪島に配置されたK-9自走砲6門が北韓海岸砲に向かけ対応射撃をしたと発表し、キム・テヨン国防長官は24日には国会国防委でK-9 2門が北韓軍砲撃などで故障したと明らかにした経緯がある。責任回避性の言葉変えが批判の出る理由だ。

これと共に延坪島を攻撃した北韓軍砲戦力が精密打撃技術を保有しているかを巡っても論難がおきている。精密打撃説が広がったのは、24日 延坪島を訪問したソン・ヨンギル仁川市長が「住民たちの陳述によれば10余年前に旧保安隊建物であり、現在は延坪マートとして使われている建物が今でも保安隊の建物と認識され(北韓軍が)精密照準砲撃したと見られる」という文をツイッターに上げて以来だ。

周辺施設に被害を与えず目標物を正確に打撃する能力は現行武器体系では衛星航法装置と関連した精密誘導兵器でなければ不可能だ。だが、延坪島の軍施設と民間地域に被害を与えた北韓軍の武器は曲射火器である120ミリ放射砲と知られている。軍関係者は「北韓軍が延坪島の丘陵を越して南側の民間地域を打撃しようとするなら曲射火器を使う筈だが、曲射火器は角度をどれほど正確に計算して撃っても気象条件により誤差が発生せざるを得ない」と話した。北韓が発射した砲弾の相当数が海に落ちたのもこういう限界を反映したものという説明だ。

クォン・ヒョクチョル、イ・セヨン記者 monad@hani.co.kr

原文: 訳J.S