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"天安艦報告書‘矛盾’…魚雷でなく機雷 爆発"

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/443254.html

原文入力:2010-10-11午後07:43:16(1589字)
"近距離魚雷 結論、水柱・魚雷破片 説明できず
遠距離爆発適用すれば天安艦破損形態と一致"
合調団 "9m以上 距離時は爆発力発揮できず"

クォン・テホ記者、クォン・ヒョクチョル記者

民・軍合同調査団(合調団)の天安艦調査結果に対し着実に疑問を提起してきたパク・ソンウォン ブルッキングス研究所招へい研究員、ソ・ジェジョン ジョーンズホプキンス大国際大学院教授、イ・スンホン バージニア大教授(物理学)は10日(現地時間)ワシントン特派員らと会い沈没原因として北韓の魚雷ではなく機雷爆発の可能性を提起した。

ソ教授は合調団が主張した‘近距離魚雷爆発’(水深7m、TNT360kg)の場合、バブル効果で現れる80m程度の水柱と魚雷破片らが船体に深々と打ち込まれるなどの現象が起きなければならないが、合調団シミュレーションではこれを全く確認できなかったと指摘した。ところで合調団は自分たちの結論と関係なく、TNT爆薬100㎏が艦艇で20m距離で爆発する場合も実験したが、この場合 筐体が爆発波によって持ち上げられ落ちる瞬間に船体が損傷することが起きうるという結論を下したということだ。

ソ教授らは合調団が実施した‘近距離爆発’バブル シミュレーションは船の真ん中のガスタービン室がある中央部分を破断させ実際の天安艦の破損形態と全く異なるのに反し、‘遠距離爆発’シミュレーションを適用した場合、ガスタービン室のある中央部分が外れ船が3等分され、むしろ実際の破損形態とほとんど一致すると主張した。

これを土台にパク研究員らは海底にあった機雷がスクリューにからまった網により引き上げられ物理的衝突により爆発した可能性を提示した。ソ教授は「機雷による遠距離爆発の場合、波の高さが10m程度に終わり、火薬の臭いも出ない」として「魚雷説が証明できない現象を全て説明している」と話した。

これと共にイ教授は「最終報告書付録には魚雷から採取した吸着物質が爆発結果から生じる酸化アルミニウムではなく水酸化アルミニウム(腐食によるサビ)であることを立証する‘エネルギー分光分析(EDS)データ’が載っている」と指摘した。

この他にパク研究員は天安艦航跡日誌を入手したとし、「最終報告書は北韓の潜水艦が天安艦沈没地点2.5km南西側で魚雷を発射したと説明したが、その地域は天安艦がわずか数時間前に留まっていた所」とし「万一、北韓潜水艇がそちらから浸透したとすれば天安艦に装着されたソナー(海中物体を音響で探知する装置)を通じ摘発されないわけにはいかなかった」と主張した。パク研究員らは「天安艦合調団の報告書内容は自ら矛盾を示すなど多くの問題点を持っている」とし「国政調査等を通じ天安艦沈没に対する再調査が必要だ」と明らかにした。

これに対し合調団が解体された後、天安艦関連業務を受け持っているユン・ジョンソン国防部調査本部長(陸軍少将)は「シミュレーション結果を見れば、爆発水深が船体から9m以上離れれば天安艦を沈没させることのできる爆発力を発揮できないことが明らかになった」として、国内で公開討論をしようと提案した。ユン本部長はまた「引き揚げ後、天安艦船体についていた吸着物質(酸化アルミニウム)が今はきれいに消えたが、雨などによって洗われていったものと見られる」として「腐食による水酸化アルミニウムならば船体にずっと残っていなければならない」と反論した。

ワシントン/クォン・テホ特派員、クォン・ヒョクチョル記者 ho@hani.co.kr

原文: 訳J.S