原文入力:2009-02-04午後10:09:57
用役職員望楼に水大砲撃つ証拠出てくると
“現場にいなくて証拠収集に限界” 免避発言
ソク・ジンファン記者キム・ジウン記者
‘龍山撤去民惨事’を捜査する検察の合わせ込み式調査が度を越している。検察は警察と用役業者との癒着を指摘する撤去民らの主張に耳を塞いだまま警察の一方的説明だけを受け入れ、言論から証拠を出すや遅れて調査を始めるなど免避性態度で一貫している。
検察は<文化放送> ‘PD手帳’が用役業者職員の水大砲発射場面などを報道するや一歩遅れて4日調査する方針を明らかにした。ソウル中央地検捜査本部(本部長 チョン・ビョンド)は「水大砲の部分はそこまで把握できなかった部分」として「用役業者職員が水大砲を撃ってはいけないので関連者らを呼んで調査する」と明らかにした。PD手帳は用役業者職員が警察の鎮圧作戦前日の先月19日、警察の水大砲を篭城者などに向けて撃つ場面と撤去当日明け方、用役職員らが‘POLICIA’(スペイン語で警察を意味する)と書かれた盾を持って建物に進入する姿などを去る3日放映した。
チョン・ビョンド本部長は「私どもが現場にいなかったために収集できる証拠には限界がある」と説明した。だが検察は鎮圧作戦当時、用役職員投入が言及された警察無線記録をすでに確保した状態だ。鎮圧作戦三時間前の20日明け方4時頃、‘用役職員らが望楼下の階で火をおこしているのに警察が協力せず進入が難しい’という消防署側の無線記録なども調べたことが確認された。
検察はまた「用役業者職員が水大砲を撃ったという篭城者陳述があったが誰なのか特定できなかった」と説明し、PD手帳報道前に関連陳述も確保したことがわかった。しかし検察は「証拠が出てこない」という理由で‘用役業者職員動員無線は誤認報告’という警察のとんでもない主張を受け入れる態度を見せた。
鎮圧の正当性を強調して惨事責任を篭城者などに回す検察の態度は捜査結果発表が差し迫りさらに明確になっている。検察は鎮圧作戦を承認したキム・ソクキ警察庁長官内定者に対する調査を結局書面調査で代えた。また「撤去民中に数十億台資産家がいる」という話を流しながらも「調書に財産を書く項目があって確認されたことであるだけで、わざわざ調査したものではない」と明らかにすることもした。
人権団体連席会議はこの日出した声明で「死んだ人はいるが殺した人々は明らかにしない検察捜査は死亡者らを二回殺すこと」としながら「政権にコードも合わせている検察を強力に糾弾する」と明らかにした。
一方、キム・ソクキ内定者は無線機で鎮圧作戦内容をリアルタイムで把握していたかを問う検察の書面質問に「作戦が進行される当時、事務室に無線機があったがつけておかなかった」という返事を送ってきたと検察が伝えた。 ソク・ジンファン,キム・ジウン記者soulfat@hani.co.kr