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"三星 工場3ヶ所で96人 稀少疾患…32人 死亡"

原文入力:2010-10-06午前08:56:51(1535字)
イ・ミギョン議員 "労災認定1人もなし"
与野党 揃って "調査結果 公開せよ"
"三星財閥のために隠すのか" 長官と舌戦も

チョン・チョンフィ記者

←イ・ミギョン民主党議員(右側写真)が5日午後、京畿 政府果川庁舎で開かれた国会環境労働委員会国政監査でパク・ジェワン雇用労働部長官(左側写真)に三星電子労働者たちの白血病発病問題を質問している。 果川/パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr

5日、政府果川庁舎で開かれた国会環境労働委員会の雇用労働部国政監査では論難の絶えない三星電子 前・現職労働者の白血病問題解決を要求する与野党の声が続いた。焦点は大きくわけて、半導体事業場で使う化学物質に対する情報公開の拡大と、労災認定制度の画期的改善に集中した。

イ・ミギョン民主党議員は「(電子・電気・SDI等、三星の電子製品)工場で働いたファン・ユミ、パク・チヨン氏など96人の労働者が白血病など稀少疾患を発病し32人が亡くなったというのに、ただの1人も労災と認められなかった」とし、これらの人々が労災と認められない理由は危険事業場で使う化学物質などに対する情報が細かく公開されていないためだと主張した。韓国産業安全保健公団とソウル大産学協力団などはこの間、三星電子をはじめとする半導体事業場を対象に疫学調査を行ったが、雇用部は三星電子の営業機密流出などを理由に調査報告書全文を公開していない。

この日、国政監査に参考人として出席した‘半導体労働者の健康と人権守りパンオルリム(四捨五入)’のイ・ジョンナン労務士は‘活動していて難しいことは何か’というイ・ミギョン議員の質問に「化学物質、有害物質に対する情報を政府が公開せず、労災立証が難しかった」と答えた。

イ議員は「米国シリコンバレーではどんな化学物質を使っているのか全て公開しており、、そちらの三星電子法人も米国法により全て公開しているが韓国ではそうではない」として労働部に疫学調査結果を公開しろと促した。

同党のホン・ヨンピョ議員も「雇用部は公開しない理由として三星電子の営業上機密を挙げているが、実体的真実を明らかにするためには資料を出さなければならない」と主張した。

与党議員らも加勢した。ソン・ポムギュ ハンナラ党議員は「雇用労働部と勤労福祉公団が散在承認と関連して裁判所以上に保守的な判定をし、労災関連立証責任を労働者に転嫁している」と指摘した。ソン議員は「労働者に(業務と病気の)因果関係を完ぺきに(立証しろと)要求するよりは、元気な人が働いて病気にかかった時は相当な因果関係を推定し勤労福祉公団がひとまず労災認定を行い、後ほど強者である使用者が必要ならば訴訟を行い因果関係がないという点を主張する方式で行くべきではないか」とし労災認定方式の根本的な変化を注文した。

同党チュ・ホヨン議員も同様な主張を展開した。チュ議員は「今、何を間違ったのか労働当局が三星財閥のために覆い隠しているという雰囲気が広まっているのではないか」としてパク・ジェワン雇用労働部長官と顔を赤くして舌戦を行いもした。

パク長官は「この問題は高度な専門性を持って判断しなければならない懸案であるので、事実を持って話すべきで、感情を持って話してはいけない」として疫学調査結果公開に懐疑的な態度を示した。

チョン・チョンフィ記者 symbio@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/442354.html 訳J.S