原文入力:2010-09-26午後08:41:42(1121字)
気象庁 時間当り 最高71㎜発表にも関わらず "90㎜"
排水施設限界 75㎜ を意識
"天災地変 強調 意図" 指摘
イム・ジソン記者
ソウル市が去る21日、清渓川・光化門一帯の浸水被害は‘天災地変’として提示した時間当り降水量数値が気象庁の公式発表数値を大きく上回っていることが明らかになった。気象庁が観測した21日の鍾路区の時間当り降水量最大値は71㎜で、ソウル市が鍾路区庁測定値として引用した90㎜とは何と20㎜近く違いが生じる。そのためソウル市が‘人災’を‘天災地変’にするために数値をわい曲したのではないかという指摘が出ている。
気象庁が鍾路区で測定した21日の時間当り降水量を見れば、最大値は午後2~3時の間に降った71㎜だ。ソウル市内の下水管は時間当り75㎜までに耐えるよう設計されたので、十分に処理できる量だった計算だ。だが、この間ソウル市は「市内下水管と雨水ポンプ場は時間当り75㎜の降水量を基準として設計されているが、21日は時間当り90㎜を越える雨が降った」とし、今回の被害が処理水準を越えた降水量のためだと強調してきた。
自ら降水量を測定したという鍾路区庁と気象庁ソウル観測所が位置する鍾路区、松月洞1街の間の距離は1.8kmに過ぎない。気象庁の‘地域別詳細観測資料’を調べれば、雨が最も多く降った21日午後3時の時間当り降水量は鍾路区、松月洞が71㎜、中区、会賢洞1街が51.5㎜だ。
気象庁関係者は「空から降った雨水を1㎜単位で測定する降水量計は正確な計測のために定期的に点検する作業が大変重要だ」とし「区庁などが自主的に計器を運営する場合、管理が粗雑で正確度が落ちることがありうる」と指摘した。パク・チャングン関東大教授(土木工学)も「ソウルの真中が浸水したが、時間当り降水量の数値さえ混線をきたしていて、ソウル市が浸水原因をまともに糾明する意志があるのか疑わしい」と話した。
これに対し、ソン・ギョンソプ ソウル市水管理局長は「(ソウル市が)浸水被害を説明する当時、気象庁観測資料を具体的に確認できなかったために光化門一帯と最も近い鍾路区庁が観測した数値を引用した」として「時間当り90㎜以上という数値は雨が最も勢いよく降った午後2時19分から40分間の降水量を時間当り降水量に換算したもの」と解明した。
イム・ジソン記者 sun21@hani.co.kr
原文: 訳J.S