北朝鮮と中国の高官級交流が増える中、今度は北朝鮮のチェ・ソンヒ外相がロシアを訪れた。
北朝鮮官営の「朝鮮中央通信」は、チェ外相がロシアのラブロフ外相の招待を受け、前日に専用機で平壌(ピョンヤン)を出発したと報じた。平壌国際空港では、キム・ジョンギュ外務省副相と、在北朝鮮ロシア大使館のトペハ臨時代理大使が見送ったとも報道した。これに先立ち、ロシアの国営メディア「RIAノーボスチ」も、チェ外相が18日にモスクワを公式訪問すると報じた。両メディアとも、チェ外相の訪ロの目的や詳細な日程については明らかにしていない。チェ外相はロシアのラブロフ外相と会談し、プーチン大統領を表敬訪問する可能性もある。チェ外相の今回の訪ロは、昨年7月のラブロフ外相による北朝鮮の元山(ウォンサン)訪問に続く相互訪問の性格を帯びており、二国間協力や朝鮮半島問題、ウクライナ戦争など地域の情勢について協議するものとみられる。
チェ外相のロシア訪問は、昨年10月以来約9カ月ぶりとなる。昨年10月26〜28日の訪ロ当時は、公式訪問よりも格の低い実務訪問の形だった。これは、同年9月に中国の戦勝節80周年を迎え、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長とプーチン大統領が北京で首脳会談を行った翌月に行われたもの。当時は、ユーラシア安全保障会議への出席のため、ラブロフ外相の招待を受けてロシアを実務訪問した。今回も経済、安全保障、社会分野での交流に加え、金委員長のロシア訪問計画などについて協議される可能性があるとみられている。プーチン大統領は2024年6月に平壌で開かれた朝ロ首脳会談や、9月に中国で行われた会談で金委員長の訪ロを要請したが、まだ実現していない。
北朝鮮と中国が関係を強化する中で、チェ外相のロシア訪問が行われたという点も注目を集めている。中国の習近平国家主席は先月平壌を訪問して朝中首脳会談を行っており、朝中友好条約締結65周年(7月11日)を記念し、両国の高官による往来も増えている。チェ外相がこうした内容をロシア側に伝えると予想されている。
一方、韓国とロシアの緊張関係は続いている。ロシアのルデンコ外務次官は16日(現地時間)、イ・ソクベ駐ロシア韓国大使と会談し、韓国が北大西洋条約機構(NATO)との協力を強化していることに対し懸念を表明した。
李在明(イ・ジェミョン)大統領が先週、NATO首脳会議への出席を機に「韓・NATO防衛産業パートナーシップ2.0」を結び防衛産業協力の水準を強化する方針を示したことに対して、不満を示したのだ。当時イ大使は、韓国がNATOと軍事同盟レベルで関係を強化するのではなく、防衛産業市場の拡大という観点から協力するものという趣旨でルデンコ次官に説明したという。
韓国外交部はこの日も、「韓国政府は国益中心の実用外交という原則に基づき、NATOを含む様々な国や国際機関との協力を進めている」とし、「韓国とNATOの協力は、防衛産業、新技術、サイバーセキュリティなど様々な分野で互いの能力を強化し、国際社会の平和と安定に向けたそれぞれの役割と貢献を強化するためのものだ」と説明した。
ウクライナ戦争によりNATOが防衛力を強化する状況で、韓ロ関係の管理には少なからぬ難関がある。ただし、外交部は「政府は韓ロ関係の安定的な管理や、韓国国民および企業の保護などのため、ロシア側とも必要な対話を続けている」と述べた。