韓国とブラジルは国交樹立から67年を経て、両国関係を「戦略的パートナーシップ」へと格上げすることで合意した。両国は韓国と南米南部共同市場(メルコスール)との貿易協定の必要性についてコンセンサスを形成した。
李在明(イ・ジェミョン)大統領は23日、大統領府でのブラジルのルーラ大統領との首脳会談後の共同メディア発表で、「本日は両国関係の新たな飛躍を作り出した歴史的な日として記録されるだろう」として、「両国関係を『戦略的パートナーシップ』へと格上げすることにした」と語った。これまでの両国関係は包括的協力パートナーシップだった。
また李大統領はこの日、「韓-ブラジル4カ年行動計画」を採択するとともに、「政治、経済、実質的な協力、民間交流などの包括的な分野で両国関係を導いていくロードマップで、確固たる位置づけをおこなっていく」と述べた。
両首脳は、貿易拡大に向けた制度的基盤の整備についてもコンセンサスを形成した。李大統領は「韓国とメルコスールとの貿易協定交渉を速やかに再開する必要性を説明し、ルーラ大統領も深く共感した」と述べ、こう着状態にあった交渉の再開の可能性を示唆した。米国や中国を中心とする通商構造を脱し、新興市場との経済協力を強めることを目指した韓国の戦略的な動きとみられる。
両国は、重要鉱物やレアアースを含むサプライチェーン協力の拡大についても議論を交わした。ルーラ大統領はこの日の拡大会談の冒頭発言で、「ブラジルは世界最大の淡水レアアース埋蔵量を有している」として、「重要鉱物に対して韓国企業の投資を誘致したい」と語った。そして共同メディア発表では「エネルギー転換が両国の生産部門の相互補完性を高める機会を与えてくれている」と重ねて強調した。
両国は今回の首脳会談を機に中小企業、保健規制、農業などの分野で10件の了解覚書(MOU)を締結した。李大統領は「中小企業分野での協力についてのMOUは、大企業中心だった貿易と投資を中小企業にまで拡大する契機となるだろう」と述べた。保健分野の規制協力に関する覚書については、「K-化粧品がより多くのブラジル国民に愛されるようになるだろう」と述べた。農業協力については「ブラジルとの協力は、大韓民国の食料安全保障にとって極めて重要な課題」だと強調した。
ルーラ大統領は、今年4月にスペインのバルセロナで開催される「民主主義守護に関する国際会議」に李大統領を招待した。ルーラ大統領は「1980年代の長い闘争と抵抗の過程を経て私たちは民主化を成し遂げ、40年以上がたった今、改めて『クーデター時代』という挑戦に直面している」とし、「しかし、試練の場で強さと回復力をはっきりと立証した」と語った。