原文入力:2009-01-29午後07:16:26
ソウル庁長 TK出身 チュ・サンヨン
ソク・ジンファン記者
大統領府は29日ソウル地方警察庁長官にチュ・サンヨン(57・幹部候補26期)大邱地方警察庁長官を内定するなど、治安正監級４席に対する昇進人事を断行した。キム・ソクキ警察庁長官内定者の去就を巡った論難が続いているにも関わらず大統領府が警察首脳部人事を強行したのは、キム内定者を警察庁長官として強行しようとする意図ではないかという観測が出ている。
警察庁次長にはイ・キルボム(55・幹部候補26期・全南,順天)警察庁警備局長,京畿地方警察庁長官にはチョ・ヒョノ(54・外交官試験15回・釜山)釜山地方警察庁長官,警察大学長にはキム・ジョンシク(54・行政試験30回・忠南,礼山)警察庁情報局長が内定した。オ・チョンス警察庁長官はこの日退任し、イム・ジェシク警察庁次長とハン・ジンヒ警察大学長,キム・トシク京畿警察庁長は名誉退職する予定だ。
チュ・サンヨン新任ソウル警察庁長官は慶北,蔚珍生まれで高麗大出身だ。
イ・ドングァン大統領府報道官は「オ庁長の退任にともなう指揮権空白を防ぎ指揮部を速かに構成し組織の安定と治安維持に万全を期するためになされた」として「キム・ソクキ警察庁長官内定者の去就問題とは関係がない」と説明した。
しかし警察内外では「大統領府がキム・ソクキ庁長内定者を強行押し通すものの、彼の落馬に備えた安全弁を作っておくための人事」という評価が出てきている。現行法上、警察庁長官は治安正監4人の中から昇進するようになっている。これに伴い今回の人事は治安正監昇進人事を先に行い、次期庁長候補群を作っておきキム庁長内定者の去就と関連した世論推移を見守るという計算という観測も出てくる。
警察庁のある高位幹部は「キム庁長内定者が今回の人事を断行するに際して、ある程度意見を出したと見る」として「大統領府の立場で見れば、キム庁長内定者を筆頭とした今回の人事の構図のとおり固まれば良く、ひょっとしてキム内定者が落馬しても比較的信頼がおける大邱・慶北出身のチュ・サンヨン ソウル庁長内定者を警察庁長官に座らせるための布石ではないだろうか」と分析した。警察の一方では、もしキム・ソクキ庁長が落馬する場合、カン・ヒラク海洋警察庁長官も代打になりうるという展望も出している。
ソク・ジンファン記者soulfat＠hani.co.kr
