韓国全域で5日間続いた集中豪雨と土砂崩れで、20日午後6時現在17人が死亡、11人が行方不明になった。特に、土砂崩れが発生した慶尚南道山清(サンチョン)だけで10人が死亡し、4人が行方不明になっている。
韓国消防庁が各市道消防本部を通じて集計した20日午後6時基準の集計によると、慶尚南道山清で10人が死亡し、京畿道加平(カピョン)で2人、光州東区(クァンジュ・ドング)で1人、烏山(オサン)で1人、忠清南道瑞山(ソサン)で2人、唐津(タンジン)で1人など死亡者17人が発生した。行方不明者は、京畿道加平の5人をはじめ、慶尚南道山清郡で4人、光州北区で1人、京畿道抱川(ポチョン)で1人が発生しており、慶尚南道山や京畿道加平、光州東区では行方不明者の捜索が続いている。
中央災害安全対策本部によると、この日現在、14の市道と90の市郡区から1万3209人(9694世帯)が避難し、このうち3836人(2752世帯)が帰宅できないまま臨時住居施設に留まっている。
慶尚南道山清をはじめ、江原道春川(チュンチョン)、京畿道抱川などの一般国道10カ所が通行止めになった。北漢山(プッカンサン)、無等山(ムドゥンサン)、智異山(チリサン)など国立公園19カ所の551区間も立ち入り禁止になっている。
これに先立ち、韓国政府は17日午後3時30分から中央災害安全対策本部の非常勤務水準を2段階から3段階に引き上げ、豪雨危機警報も最も高い「深刻」段階に引き上げた。