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韓国大統領選に向け「野党候補を叩け」…極右団体が100人あまりでコメント工作

登録:2025-06-02 08:05 修正:2025-06-02 08:41
ニュース打破のユーチューブチャンネルより//ハンギョレ新聞社

 最大野党「共に民主党」が1日に「コメント内乱事件」と規定した極右団体「リバクスクール」による大統領選挙に関するネット上の書き込み工作は、イ・ジェミョン候補(共に民主党)とイ・ジュンソク(改革新党)候補を中傷し、与党「国民の力」のキム・ムンス候補を後押しすることを狙ったものとみられる。

 調査報道メディア「ニュース打破」の先月30日の報道によると、「李承晩(イ・スンマン)、朴正熙(パク・チョンヒ)支持」の歴史教育を行うリバクスクールは、ソウル鍾路(チョンノ)のある建物で「自手軍」(コメント書き込みで国を救う自由手指軍)というチームを運用して組織的かつ体系的にコメント書き込み工作をおこなっていた。午前6時から午後11時まで、各時間帯ごとに決められた「青年リーダー(班長)」がネイバーの記事のリンク、自身の作成したコメントとIDをカカオトークのグループチャットルームで共有すると、参加者がこのコメントに集中的に「いいね」を押し、「ベストコメント」に押し上げるというやり方だ。グループチャットルームの参加者は100人あまり。コメント作成数や「いいね」の数が超過して活動が制限された場合は、リバクスクールが新たなIDを作って参加者に提供していたという。

 リバクスクールのソン・ヒョスク代表は報道された映像で、「私たちはイ・ジュンソクとイ・ジェミョンをいずれも叩かなければならない。キム・ムンスは『準備のできた大統領』、『パパミ』(「掘っても掘っても美談しか出てこない」の略語)だと言えばよい。『正直清廉で有能なキム・ムンス候補の肩に尹アゲインの星が舞い降りた』、こう書くこと」と参加者に支持している。

 ハンギョレがこの日確保したリバクスクールの事務所の写真を見ると、事務所の前には「コメントが世論だ」という説明があり、「コメントボランティア『自手軍』募集」という横断幕が掲げられている。この写真は2022年11月5日に撮影されたもので、リバクスクールは少なくとも2022年から自手軍を募集・運用し、組織的なコメント工作を展開していたとみられる。

ソン・ヒョンス、パク・チャンヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/election/1200583.html韓国語原文入力:2025-06-01 22:16
訳D.K

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