慶尚北道義城(ウィソン)の山火事で、千年の古刹、孤雲寺(コウンサ)が全焼した。
山林当局は25日午後4時50分頃、義城郡丹村面の大韓仏教曹渓宗第16教区の本寺である孤雲寺が全焼したと発表した。孤雲寺の殿閣をはじめ、昨年国家指定文化遺産「宝物」に指定された「駕雲楼」と「延寿殿」も急速に広がる炎に呑み込まれた。
当局は、孤雲寺内の宝物である石造如来坐像など有形文化遺産は同日午前に慶尚北道各地に移されたため無事だと伝えた。
義城郡はこれに先立ち、同日午後2時51分、丹村面辺方里の住民に避難命令を発令したのに続き、午後4時14分には山火事の拡散により、丹村面の全住民と登山客に丹村小学校の運動場に集まるよう緊急避難命令を発令した。このため、孤雲寺に滞在していた僧侶20人余りも全員安全な場所に避難した。
同日、丹村面の山火事拡散で、丹村方向の国道と高速道路は全面通行止めになっている。
孤雲寺は新羅神文王元年の681年に新羅の僧侶である唐の儒学派義湘が創建したと伝えられている。