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検察-進歩学者‘理念攻防’

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/427205.html

原文入力:2010-06-23午後10:35:43(1164字)
社労連公判で "社会主義は国家存立 否定"
"新しい社会を模索しようということが処罰対象か"

ソン・ギョンファ記者

"6・25の悲劇以後、現在の我が国は休戦中だが、資本主義を打倒しようという社会主義理念は混乱を起こし再び国民に苦痛を招くことになるというのが検察の考えだが、どう思いますか?" (検事)

23日、ソウル中央地裁311号法廷。刑事合議27部(裁判長 キム・ヒョンド)審理で開かれた‘社会主義労働者連合’(社労連)運営委員長 オ・セチョル(67)延世大名誉教授など8人の公判では、社会主義理念を巡り‘時ならぬ’討論が広がった。主題は‘社会主義と国家保安法’。検察が‘社労連を組織した後、議会主義否定、資本主義撤廃などを主張し憲法的価値を否定し国家変乱を目的に宣伝・扇動行為を行った’としオ教授などを国家保安法違反疑惑で起訴したことに対し、進歩的学者らが証人に立ち‘法廷反論’を繰り広げたのだ。

初めて証人席に座った学者は国内マルクス経済学の大家に挙げられるキム・スヘン聖公会大客員教授。キム教授は「社労連が新しい社会を語るのは韓国を暴力で押し倒そうということではないと考える」と話した。彼は「社会主義の主張は、資本主義だけが良いということではなく、すべての人がみな良く暮らす、より良い社会を作る方法を追求しようということ」として「これは北韓体制に行こうという主張では決してない」と強調した。

この日の証人尋問では "マルクス主義が言う社会主義革命は、我が国憲法の議会主義とどのように調和するのか" (裁判長),"英国のマルクス主義政治組織らは選挙制度に対してどんな態度か"(検事)などの質問が続いた。

引き続き証人として出てきたカン・ネヒ中央大教授(英文学)は 「進歩的な学術活動と文までが国家保安法の処罰対象になるとは見られない」という意見を提示した。来る25日にはキム・セギュン ソウル大教授(政治学)が証人として出て、政治学者の観点から思想・表現の自由と社会主義政治活動などに対し意見を明らかにする予定だ。

昨年8月ソウル中央地検がオ名誉教授などを起訴するや学界内外では表現の自由を侵害する憂慮が大きいという指摘が生じた。先立って裁判所は「社労連が国家の存立や人権、自由民主的基本秩序に実質的な害悪を及ぼす危険性があるという点に対する疎明が不足する」とし、オ名誉教授などに対する令状を2度棄却した経緯がある。

ソン・ギョンファ記者 freehwa@hani.co.kr

原文: 訳J.S