本文に移動

韓国最大野党のイ・ジェミョン代表、外国メディアに「党の主な価値は実用主義」

登録:2025-02-03 06:21 修正:2025-02-03 08:29
最大野党「共に民主党」のイ・ジェミョン代表が23日午前、国会で記者会見をしている=キム・ギョンホ先任記者//ハンギョレ新聞社

 最大野党「共に民主党」のイ・ジェミョン代表は英国週刊誌「エコノミスト」とのインタビューで、「共に民主党の主な価値は実用主義」だと明らかにした。

 先月31日に公開されたエコノミストの「大韓民国の潜在的な次期大統領、イ・ジェミョンとは誰か」と題する記事によると、イ代表は「成長の回復とパイ(そのもの)を成長させること」の重要性を強調し、このように述べた。インタビューは先月22日に行われた。

 イ代表は外交についても同様の立場を示した。昨年の総選挙の遊説途中に政府の対中外交方針を批判した、いわゆる「謝謝」(ありがとう)発言について、「実用外交を強調するものだった」と説明した。イ代表は当時、「なぜ中国を小突きまわすのか。ただ『謝謝』、台湾にも『謝謝』と言えばよいものを」と述べ、物議を醸した。

 イ代表はインタビューで「台湾海峡で何が起きるのか、われわれがなぜ気にしなければならないのか。自身をまず守らなければならないのではないか」として、「あの発言は、単に韓国は外交で実用的であるべきだという意味であり、国益を害するほど中国との関係を悪化させることは避けなければならないという趣旨だった」と述べた。ただし、エコノミストはイ代表の発言について、「トランプ新政権の『中国強硬派』は好ましく思わない可能性が高い」と予想した。

 日本については、「現在の両国(韓日)関係は敵対的ではなく、日本の国防力強化は韓国にとっての脅威にはならない」と評価した。イ代表はエコノミストに「韓国は自由民主主義陣営の一員」だとし、「現在の地政学的現実を考慮すると、日本との関係を深め、(韓米日)3カ国の協力を持続することに異論はない」と述べた。

 その上で「日本は韓国を侵略し、おぞましい人権侵害を犯したのにもかかわらず、きちんと謝罪しないおかしな人たちばかりの国だと考えていたこともあった。弁護士時代に日本を訪問した後、日本人の勤勉さと誠実さ、礼儀正しさに衝撃を受け、最終的には、政治によって関係が歪曲されたという事実を知ることになった」と付け加えた。ただし、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の韓日外交は「過度に服従する態度」だと批判した。

 イ代表は北朝鮮問題については、「韓国の強力な軍隊、米国との同盟、日本との安全保障協力の拡大」に言及し、「われわれはすでに北朝鮮を抑止できるほど、軍事的に十分に強い」と述べた。あわせて「現在必要なのは、コミュニケーションと参加を通じて関係を改善していくこと」だと主張した。

 尹大統領弾劾訴追の局面でも与党の支持率が民主党より高かったり、両党が接戦を繰り広げたりしていることが明らかになった世論調査の結果については、「現在進行中の混乱に失望した有権者は、過去には共に民主党を野党勢力と考えていたが、今では『責任を負うべき指導勢力』とみている」と分析した。

ソン・ジミン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/1180301.html韓国語原文入力:2025-02-01 20:36
訳M.S

関連記事