原文入力:2009-01-27午後11:36:16
生産・消費・投資・雇用など悪化幅ますます拡大
10年前と異なり ‘輸出助け’ なく回復困難
チョン・ナムグ記者
生産,消費,輸出,雇用など最近私たちの経済状況を示す色々な経済指標が専門家たちの予想よりはるかに速い速度で逆さまに墜落している。もちろん今のところ1998年外国為替危機直後よりは景気下降速度が少し遅い。だが比較的に良かった世界経済状況を背景に輸出増加とともに景気がまもなく蘇ったその時とは異なり、最近の状況は世界経済が一斉に沈滞に陥っている。時間が経つほど経済指標の悪化幅が大きくなり、外国為替危機時を越えるのではと憂慮される。
外国為替危機時は国際通貨基金(IMF)の救済金融を受けた直後の98年1分期に成長率が最も大きく落ちた。救済金融履行条件により‘高金利-緊縮’処方を使って不良銀行を整理し、成長率が前期対比-7.8%に落ちた。だが98年2分期に-0.8%成長をした後、3分期に入り成長率がプラス(0.5%)と反転し4分期には2.6%に高まった。
こういう景気回復には輸出が98年3分期(前期対比-0.4%)を除いて、危機状況でも粘り強い増加傾向を継続したことが大きい力になった。そのおかげで民間消費も98年2分期からプラスに切り替わった。ただし、雇用事情は回復が遅れ97年2分期59.0%だった雇用率(就業者数を15才以上の生産可能人口で割った値)が98年2月55.5%,99年2月53.0%まで落ちて一歩遅れて回復した。
最近の景気急冷は内需が良くない状況で輸出も例がない速度で急減しているという点で外国為替危機の時とは違う。
韓国銀行が集計した昨年4分期の財貨輸出(物量基準)は前年同期より11.5%も減少した。1970年集計以後最悪だった。金額では11月に前年同月より19.5%,12月に17.4%減少した。11月鉱工業生産が前年同月対比14.1%減少し70年統計作成以後最も減少幅が大きく11月製造業稼動率が前年同月の80.6%から68.0%に突然下落したことはこうした輸出急減の余波と見られる。
昨年4分期の成長率は前期対比-5.6%(前年同期比3.4%)で98年1分期(-7.8%)よりは減少幅が小さかった。問題は今回は外国為替危機時とは異なり輸出減少がしばらく続く見込みであるところにある。世界銀行は今年世界の経済成長率を0.9%で予想しており、一部ではマイナス成長の可能性も取り上げ論じている。これに伴い我が国の輸出も2008年より大幅に減るものと分析機関らは予想している。
韓国開発研究院は去る20日発表した‘経済展望’資料で今年上半期の我が国商品輸出(物量基準)が2008年同期に比べ11.4%も減少すると見通した。
チョン・ナムグ記者 jeje@hani.co.kr