本文に移動

クーデター・虐殺の主役たち、晩年も‘華麗なる休暇’

原文入力:2010-05-16午後07:40:30(2158字)
[5・18抗争30周年]‘新軍部 核心’彼らは今

シン・スングン記者

←1980年5月29日。当時、全南女商3年生だった娘 パク・クムヒの棺を抱いて号泣する母親。パクさんは5月22日、光州基督病院で負傷者のために献血をした帰り道、ヤンリム橋で空輸部隊の銃に撃たれ亡くなった。(上) 1996年に開かれた全斗煥・盧泰愚の控訴審宣告公判.(下) 5・18記念財団発行<5月民主主義の勝利>、<ハンギョレ>資料写真

文民政府の時‘断罪’も暫し
すぐに赦免後 元老 接待
全斗煥 ためらいなく政治発言
チョン・ホヨン 陸軍士官学校発展基金 引き受け
クォン・ジョンダル 自由総連盟 総裁も
ホ・ファピョン,ホ・ムンド 活動‘健在’

全斗煥、盧泰愚、チョン・ホヨン、イ・ヒソン、パク・ジュンビョン、チェ・セチャン、ホ・ファピョン、ホ・サムス、ホ・ムンド、クォン・ジョンダル…

12・12軍事クーデターで実権を掌握し、1980年5月光州を血に染めた主役らは去る30年間、天国と地獄を行き来した。大統領から国会議員まで、権力の核心要職を一人占めしたこれらは、社会民主化の進展により‘波乱’を体験した。1996年金泳三大統領の‘歴史立て直し’ドライブにより全斗煥・盧泰愚2人の前職大統領をはじめとする核心主役15人が内乱罪・軍事反乱罪で断罪され、一部は勲章と年金も剥奪された。しかし彼らに対する断罪は長くは続かなかった。97年特別赦免で名誉を回復したこれらは、彼らだけの‘華麗なる休暇’を楽しんでいる。

全斗煥前大統領は昨年5月に前立腺手術を受けたが、去る1月には300人余りの祝い客を集め八十歳の祭りを行う程に健在だ。国家元老として優遇され政治的発言もたびたびする。天安艦事件直後の先月23日、李明博大統領の招請で大統領府を訪ねた彼は「この間の経験や判断に照らしてみる時、北韓の所業であることが明らかだ」とし「開城工業団地撤収など強力な対応をすべきで、戦時作戦統制権転換も必ず延期しなければならない」と注文した。

盧泰愚前大統領は2002年に前立腺癌手術を受けた後、延禧洞の自宅と京畿道、楊坪の療養院、延世大セブランス病院を行き来し闘病中だ。去る2月には一時 "危篤だ" という話が出回った彼は外出も難しい程に健康が良くないという。盧前大統領側の事情に精通した与党要人は「娘ノ・ソヨン氏とチョン・ヘチャン前秘書室長が時々訪ねてくるだけで、ほとんどちっ居水準の日常を送っている」と伝えた。

5・18当時、光州に3,7,11空輸旅団を動員し‘虐殺劇’を事実上指揮したチョン・ホヨン前特戦司令官は現在、陸軍士官学校発展基金理事長を引き受けている。彼は昨年12月に在郷軍人会が主催した護国安保セミナーで「もう5・18について話をしなければならない」とし‘民主抗争’と認められる5・18に対する再評価を要求することもした。

←(※クリックすればさらに大きく見ることができます)

鎮圧のために光州に進駐した3空輸旅団のチェ・セチャン、7空輸旅団のシン・ウシク、11空輸旅団のチェ・ウン前団長は静かな老後を送っている。シン・ウシク氏は‘5・18 30年に対する感慨’を尋ねると、すぐに「そんな必要はない」としてインタビューを断った。
当時、保安司情報処長だったクォン・ジョンダル氏はジェットコースターに乗った。「12・12時の執権シナリオがあった」と話し、新軍部の人々が有罪宣告を受けることに寄与した彼は‘背信者’の烙印を捺されたが、盧武鉉政府で自由総連盟総裁に抜擢された。

全斗煥前大統領の側近で5共和国スタート以後‘3ホ’と呼ばれ大統領府参謀と国会議員などとして実権を振り回したホ・サムス,ホ・ファピョン,ホ・ムンド氏の歩みも交錯している。

ホ・ファピョン氏は孝子洞に未来韓国財団を設け活発な活動を継続している。彼は去る2005年<文化放送>ドラマ‘第5共和国’放映で新軍部に対する批判世論が強くなるとすぐに「12・12と5・18を内乱と軍事反乱で断罪した金泳三政権のでたらめ政治裁判」と反発し、2008年には「教育平等政策と総合不動産税廃止」を主張することもした。彼もやはりインタビューを断った。ただし「自由北韓軍人連合などで当時5・18に悪い勢力が介入したと主張するだけに、罪のない光州市民のためにもさらに多くの真実が明らかになるよう願う」と話した。

ホ・ムンド氏は2008年10月、統一教傘下平和統一財団が作った‘韓日トンネル推進委員会’委員長を受け持っている。彼は 「韓-日過去史を越え東北アジア時代に備えよう」として総延長200kmの海底トンネル推進のために東奔西走している。

ホ・サムス氏は1998年から2004年まで社団法人国際障害者協議会理事長を歴任した後、対外活動を中断した状態だ。

シン・スングン記者 skshin@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/421000.html 訳J.S