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北朝鮮のキム副部長、「韓国に無駄なことを考えさせないのが戦術兵器の唯一の使命」

登録:2024-05-18 07:19 修正:2024-05-18 09:25
北朝鮮とロシアの武器取引説にも反論
朝鮮労働党のキム・ヨジョン中央委副部長/朝鮮中央通信・聯合ニュースの資料写真//ハンギョレ新聞社

 朝鮮労働党のキム・ヨジョン中央委副部長は最近、北朝鮮が開発中の兵器体系について、「ソウル(韓国)に無駄なことを考えさせないために使われるということを隠すつもりはない」と述べた。

 キム副部長は17日、朝鮮中央通信を通じて公開した談話を通じて「最近我々が公開した放射砲とミサイルなどの戦術兵器は、ただ一つの使命のために作られたもの」とし、このように明らかにした。

 キム副部長は、北朝鮮がロシアに兵器を供与しているという指摘に対しても強く反論した。「すでに何度も表明したように、間違った見解や虚構で作られた『朝ロ武器取引説』は、いかなる評価や解釈をつけるほどの価値もない最も荒唐無稽な憶測だ」とし、「最近、我々が開発および更新した武器体系の技術は公開できないものであり、したがって輸出の可能性が議論されるようなものではない」と述べた。さらに「非常に知りたがっているはずの文章なので明白な立場を示す」とし、「近々目撃することになるわが国の国防分野の様々な活動は、国防発展5カ年計画に基づくものであり、その目的は徹頭徹尾わが軍の戦闘力強化のためにある」と補足した。

 また、「韓国軍の子分たちを前面に出し、朝鮮民主主義人民共和国に反対して行う米国の様々な軍事的脅威行為が続けば続くほど、そして親分を信じて無謀な度胸をつけた大韓民国が対決的姿勢を鼓吹すればするほど、彼らの頭上には暗雲と呪いの影がさらに色濃く落とされることを知るべきだ」とし、朝鮮半島で対立構図が固着化した原因が韓国と米国にある点を明確にした。

 この日のキム副部長の論評は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の訪中期間中に朝ロ間の兵器取引説が広がることを遮断するためのものとみられる。プーチン大統領は中国の習近平国家主席の招待で、16~17日の2日間の日程で中国を国賓訪問している。プーチン大統領は、5期目の就任後初の外遊で中国を訪れたことで、両国の密着関係を誇示している。

シン・ヒョンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1140934.html韓国語原文入力:2024-05-17 11:55
訳H.J

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