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北 経済協力 中心軸‘南-北’→‘北韓-中国’へ移動

原文入力:2010-05-08午前12:05:27(1838字)
中 北韓に‘改革・開放’要求…北 受け入れ 姿勢
南 対北韓テコ揺さぶる…UN制裁 事実上 無意味

パク・ミンヒ記者,イ・ジェフン記者,イ・ヨンイン記者

←金正日-胡錦濤同行  胡錦濤中国国家主席(右から2番目)が同行し金正日北韓国防委員長が去る6日、北京郊外の中関村生命科学院にある北京ボアオ生物有限公司を訪れ話を交わしている。 北京/新華連合ニュース

北韓-中国 経済協力 強化合意

金正日北韓国防委員長の中国訪問を契機に両国が合意した事項を見れば、韓国と米国が昨年 同盟強化次元で発表した‘韓-米共同ビジョン’を思い出させるほど政治・経済・文化・人文・教育などあらゆる分野で両国間協力強化を明示している。特に北韓-中国経済協力深化を強調する部分は、今後 北韓内部および対外情勢に及ぼす影響が相当なものとなると専門家たちは見通した。

両国は国連の対北韓制裁にも関わらず経済協力を全方向的に強化すると明確にした。特に胡錦濤国家主席は5日、首脳会談で金委員長に経済貿易協力と関連して‘政府関連分野が努力を傾け詳細に研究しよう’と提案した。これから推し量る時、中国の対北韓投資は民間企業次元を越え政府次元の積極的な支援と督励があるものと考えられる。

一日後の6日になされたキム委員長と温家宝総理の会合では、さらに具体的な内容が出ている。温総理は「双方が積極的に合作プロジェクトを推進し、辺境地域の基礎施設建設を加速化し新しい合作領域と合作方式を探し両国人民の生活をより一層豊かにしよう」と話した。

温総理が言及した‘辺境地域の基礎施設建設’とは、社会間接資本施設投資を指し示すもので、両国間にいくつかの懸案がある。最初に、温総理の昨年10月訪問の際、両国は第2の鴨緑江大橋建設に合意した。二番目、中国、吉林省政府が北韓-中国国境の咸鏡北道恩恵郡元亭里で 羅先特別市羅津港に至る60km余りの道路を現代化することにしたと伝えられている。

こういう北韓-中国対北韓投資および協力が、相当部分中国の東北地域開発と関連しているという点で金委員長が東北振興戦略を高く評価した部分は特に注目される。 イ・ナムジュ聖公会大教授は7日「かつては金委員長が中国の改革開放に概して否定的だった」とし「今回は東北振興戦略の正当性・生命力などを具体的に取り上げ論じるなど肯定的な側に変化しているようだ」と解釈した。チャン・ヨンソク平和問題研究所研究室長も「北韓の対外協力意志と投資誘致意志が表われている」と評価した。

両国の経済協力強化はそれ自体としてだけでなく、韓半島情勢に及ぼす影響が大きい。何より昨年5月の北側による2次核実験強行に対する対応としてなされた国連安全保障理事会の対北韓制裁が事実上無意味になると予想される。国際的に孤立した北韓に中国へ向かう大通りが開かれた形であるためだ。

この点で北韓-中国経済協力の深化は、南側の対北韓テコの弱化を呼び起こす。チョン・チャンヒョン国民大兼任教授は「今回の首脳会談結果は南北関係が詰まった状況で、北韓が2012年の強盛大国建設目標を念頭に置き中国式改革開放路線を一部受け入れたものと解釈することができる」とし「北韓の経済協力中心軸が南-北から北韓-中国へ渡ったと見なければならない」と話した。
中国式改革開放路線に対する両国間の共感がなされたような雰囲気も注目すべき点だ。温家宝総理は金委員長との6日の会談で‘北韓に中国式改革開放と建設の経験を紹介することを希望する’と中国の意志を強調した。先立って金委員長は大連を訪問した席で「世紀的な落伍性を振り払い活力にあふれ先端の高さで調和するように前進する大連市の転変を見て深い感銘を受けた」という話で、中国側の‘要求’に応じる姿を取った。匿名を要求したある専門家は「今回の首脳会談は北韓との経済協力を強化し改革開放に導き、韓半島問題を解決しようとする中国の基本認識を示す」として「対決政策で一貫する南側政府の戦略と劇的に対比される」と指摘した。

北京/パク・ミンヒ特派員,イ・ヨンイン,イ・ジェフン記者 minggu@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/419780.html 訳J.S