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尹大統領、医師らとの懇談会で「段階的増員もいいが…政府を信じて対話しよう」

登録:2024-03-19 06:36 修正:2024-03-19 08:11
尹錫悦大統領が18日、ソウル松坡区のソウル峨山病院を訪問し、懇談会に出席した医療スタッフと握手している=大統領室提供/聯合ニュース

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が18日、医療現場を訪れ、医学部の定員拡大に反対する医療界に対し「政府を信じて対話に応じてほしい」と述べた。

 尹大統領は同日、ソウル峨山(アサン)病院の子ども病院を訪れ、医療スタッフ懇談会を開き、「(医学部の)増員を段階的にしようという意見もあるが、長い時間をかけて段階的に進められたら良かったものの、政治的なリスクのため歴代政府が手を付けられず、大分遅れてしまった」とし、このように語ったと、キム・スギョン大統領室報道官が伝えた。尹大統領の病院訪問は、政府が2月に医学部定員の拡大を含む医療改革政策を発表して以来初めて。

 尹大統領は、高齢化などで増え続ける医療需要に応えるため、医療人材の拡大が欠かせないと強調した。尹大統領は「毎回このような骨折りを強いられるわけにはいかないのではないか」とし、「増員数を調整しなければ対話に応じられないという立場にこだわらず、今後の未来を見据えて後輩たちを説得してほしい」と医療スタッフに要請した。

尹錫悦大統領が18日、ソウル松坡区のソウル峨山病院を訪問し、病院長など医療スタッフとの懇談会で発言している/聯合ニュース

 「医師たちが心配しているように、医療の質の低下が発生しないようにする」と述べた尹大統領は、「医療改革の完遂のため、どの部分が不足して改善が必要なのか、現場を最もよく知っている医師と看護師の皆さんから意見を聞かせてほしい」と強調。また「除隊後、専任医として病院に復帰予定の軍医らは、除隊前でも病院で勤務できるよう対策を直ちに講じるように」と同席した参謀陣に指示した。

 これに対し医療スタッフは尹大統領に「必須分野の医療人材の拡充、医療報酬の現実化などを通じて、必須分野の医療スタッフが安心してやりがいを感じながら働ける環境が作られることを望んでいる」と語った。それと共に彼らは軍医の専任医への早期復帰を認めること▽小児診療分野の人材難の解消および増える赤字構造の根本的な改善▽看護師業務範囲の制度的明確化などを建議したと、大統領室は伝えた。

イ・スンジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1132798.html韓国語原文入力:2024-03-18 20:35
訳H.J

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