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韓国大統領室、「易術家関与疑惑」報道したメディアに記者団からの退出を通知

登録:2024-01-26 06:38 修正:2024-01-26 07:08
ニューストマト、昨年1月に担当記者変更を申請し結果を待っていたが 
大統領室は1年間承認も拒否もせず、突然「登録抹消」を通知 
担当を申し込んだ記者、昨年2月に「天供」関連疑惑を報道
ソウル龍山区の大統領室の全景=大統領室写真記者団//ハンギョレ新聞社

 大統領室がインターネットメディア「ニューストマト」に記者団からの退出を通知したことが確認された。大統領室は出席率が登録基準に及ばなかったという理由を挙げたが、「ニューストマト」は尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に関連した報道内容のため、不当な措置を受けたと主張している。

 双方の説明によると、大統領室は22日、同メディアのP記者に対し「ニューストマトの大統領室担当記者団の登録が消滅した」と通知した。大統領室の担当記者は、国家安保や機密関連の内容を取材することが多いため、担当記者団に入るためには、事前に大統領室による身元確認が必要だ。「ニューストマト」は昨年1月26日、大統領室にP氏への担当記者変更を申請し、身元照会手続きが終わるのを待ってきたが、1年が過ぎた最近まで承認または拒否の通知がなかったという。これまで担当していた記者はすでに他を担当しており、大統領室を取材できる「ニューストマト」の記者は事実上いない状態だった。

 大統領室関係者は同日、ハンギョレに「担当記者が1年以上交代されておらず、(ニューストマトの担当記者団登録が)『消滅抹消』されたと案内した」とし、「その他に登録が抹消されたメディアはない」と述べた。担当記者変更申請の結果を知らせず、「担当記者がいない」として退出させたということだ。大統領室は、「ニューストマト」が他の記者の担当を要請した場合、同メディアを担当記者団に登録するかどうかから再検討する考えも明らかにしたという。

 「ニューストマト」側は退出の背景にいわゆる「天供(チョンゴン)疑惑」報道があると主張した。担当者登録を申請したP記者が昨年2月、ブ・スンチャン前国防部報道官の主張をもとに「易術家の天供氏が尹錫悦大統領の官邸選びに介入した」という疑惑を報道したことが今回の措置と関係があるということだ。大統領室は当時、当記者を名誉毀損の疑いで刑事告発した。

キム・ミナ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/1125967.html韓国語原文入力:2024-01-25 23:17
訳H.J

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