原文入力: 2009-01-22午後10:49:39
検察 “警察 作戦遂行 刑事処罰困難”
全撤連に捜査拡大…撤去民側 集中
キム・ジウン記者
検察が‘龍山撤去民惨事’火災原因を‘篭城者の火炎瓶によったこと’と結論付けて撤去民5人を拘束した。検察関係者は警察に対しては「公務を執行する過程で起きたことで刑事処罰ができるか」として処罰の可能性を排除しようとする態度を見せた。これに対し、惨事のすべての責任を撤去民らにだけ押し付けようとするのではないかという批判が強く提起されている。
民主社会のための弁護士会など市民社会団体らで構成された‘龍山撤去民死亡事件真相調査団’は22日「検察捜査が客観性と具体性を欠如している」として「捜査機関が警察特攻隊の陳述などにだけ頼って拘束令状を請求し火炎瓶によって火災が起きたという客観的証拠を提示できなかった」と指摘した。これらは△事故現場の即刻公開および現場保存△国立科学捜査研究所の解剖検査所見など関連資料一切公開△用役職員らの放火など不法行為捜査などを要求した。
民主党 ‘龍山撤去民暴力殺人鎮圧真相調査委員会’のキム・ジョンニュル委員長などはこの日午後検察捜査と関連して、最高検察庁を抗議訪問した。これらはムン・ソンウ最高検察庁次長に会い「撤去民に対してのみ令状を請求するのは公平性に外れる」として「惨事を招いた警察の指揮ラインも拘束捜査しなければならない」と要求した。 事故現場では参加連帯とメディア行動などが相次いで捜査状況を批判する記者会見を行った。
ソウル中央地検捜査本部(本部長 チョン・ビョンドゥ1次長)はこの日鎮圧作戦を現場指揮したペク・ドンサン龍山警察署長を呼んで調査するなど警察側鎮圧過程に対する調査にも着手した。検察は現場指揮に立ったキム・スジョン ソウル警察庁次長なども調査する方針であることを明らかにした。だが捜査チームの核心関係者は「過剰鎮圧という批判を受けることはあるだろうが、指揮系統上の権限があるソウル警察庁長官が正式手続きを踏んで決めた作戦であるから刑事上責任を問うことは難しい」と話した。検察はキム・ソクキ ソウル警察庁長官に対しては「現在召還を検討していない」と明らかにした。
これに対し、撤去民らを弁護しているチャン・ソヨン弁護士は「火災の正確な原因を特定できない状況ならば当然火災が起きることになった前後過程を共に見るべきなのに、検察は撤去民捜査にのみ集中した」と指摘した。パク・ジュミン弁護士は「警察の過剰鎮圧が火災の原因と判断された場合、警察側に業務上過失致死傷疑惑を適用することができる」と話した。
検察はまた、全国撤去民連合(全撤連)幹部らも調査して口座追跡に出ると明らかにし、篭城組織過程に対しても強力な調査方針を示唆した。全撤連側と撤去民らの処罰範囲も拡大されると展望される。
ソウル中央地裁チェ・チョルファン令状専門担当判事はこの日望楼で篭城した撤去民の中で火炎瓶を投げるなど警察の鎮圧を防ぎその過程で火災原因を提供し死傷者が発生させた疑惑(火炎瓶処罰法,特殊公務妨害致死傷)に基づき請求されたキム・某(45)氏など龍山4区域撤去民2人と全撤連会員3人の拘束令状を発行した。チェ判事は全撤連所属パク・某氏の拘束令状は棄却した。 キム・ジウン,クォン・オソン記者mirae@hani.co.kr