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8月第1週の電力ピーク時、太陽光が全需要の20%カバー=韓国

登録:2023-08-07 20:13 修正:2023-08-08 07:10
太陽光パネル=ゲッティイメージバンク//ハンギョレ新聞社

 連日続く猛暑で電力需要が急増した中で、増えた太陽光発電量が電力総需要の19~20%を担っていることが分かった。太陽光発電を通じて生産された電力が、エアコンなどの冷房需要が増加する時期と時間帯に原発17基に相当する発電量を記録し、電力の安定供給に寄与した。

 7日、韓国の電力取引所のリアルタイム太陽光推計統計によれば、猛暑の影響で電力需要が大幅に急増した3日(木)正午~午後1時の太陽光発電量は1万7843メガワットで、実際の電力総需要(8万9213メガワット、推計)の20%を占めた。同日午後1~2時には総需要9万1718メガワットのうち太陽光発電量は1万7594メガワット(19.2%)、午後2~3時は総需要9万2433メガワットのうち太陽光発電量は1万6305メガワット(17.6%)と集計された。これに先立って今月2日にも太陽光発電量は正午~午後3時の間、実際の需要値の最大20.3%に達した。

 太陽光発電量は通常正午から午後1時に、総電力需要は午後2~3時にピークに達する。2~3日と電力需要量がほぼ同じだった2021年7月(週末を除く)のピーク時間帯に太陽光発電の比重が総需要の11.1%だったことに比べれば、寄与度が大きく増えたといえる。太陽光設備が当時より6.1GW(今年3月基準で26.4GW)増加し、発電量も5~6GW程度増加したことに伴うとみられる。

 エネルギー転換フォーラムのイム・ジェミン事務処長は、「発電量全体の4%程度の太陽光が、最も多く需要が集まるピーク時間帯に20%の役割を果たしている」と話した。ネクストのキム・ウンソン副代表は「夏場のピーク時間帯に太陽光発電量が増えれば、温室効果ガスを多量に排出する液化天然ガス(LNG)が担当してきたピーク発電(電力需要のピーク時に追加で電力供給)の役割をカバーできる」と話した。

 ただし太陽光は気象状態により発電量が変動し、電力システム不安を誘発するという短所がある。キム副代表は「こうした点を補完するために(過剰生産された太陽光エネルギーを保存できる)エネルギー貯蔵装置(ESS)が市場に入ってくるようインセンティブおよび電力市場の設計をしなければならない」と話した。

キ・ミンド記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/1103330.html韓国語原文入力:2023-08-07 17:34
訳J.S

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