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韓国の太陽光発電が7%超え…韓日、5月に太陽光の「最高値」を記録

登録:2022-08-23 05:24 修正:2022-08-23 08:24
国際エネルギーシンクタンク「エンバー」が分析 
5月の太陽光の発電量の割合は7.17%
寒波で凍りついた京畿道安城市の金光湖の水上太陽光発電所/聯合ニュース

 韓国の発電量に占める太陽光発電の割合が、5月に初めて7%を超えた。

 国際エネルギーシンクタンク「エンバー」は先日、韓国と日本が5月に太陽光発電で新たな記録を達成したと明らかにした。5月の韓国の太陽光による発電量は、発電量全体に占める割合が史上最高値の7.17%に達した。今年5月は、同月の電力需要が電力需要統計の作成が始まった2005年以来の最高値で6万6243メガワットを記録した月だ。それまでの5月の最高値だった2018年5月の6万4337メガワットを4年ぶりに更新し、昨年同月から4.5%増加した。

 日本も、5月の太陽光発電量が初めて10テラワット時(TWh)を超え、発電量全体の15%を占めた。日本の2021年の太陽光容量は、2010年の20倍となった。最近の太陽光容量の拡大に支えられ、昨年は電力量全体に太陽光が占める割合が9.8%に達していた。専門家は、日本は太陽光をさらに拡大する余地がかなりあると分析している。

 韓国は、2016年には1%にも満たなかった太陽光発電の割合が、2021年に4%を超えた。アジア全域で太陽光は人気を集めつつある。現在、太陽光発電容量の上位10カ国にアジア諸国は5カ国も入っている。日本は4位、韓国は9位だ。10年前は、アジアで世界10位以内の国は日本と中国の2カ国だけだった。

 このようなすう勢は、太陽光発電と風力発電の世界的な加速を反映している。エンバーの国際電力分析報告書によると、太陽光と風力は2015年の2倍になっており、2021年には世界の電力の10分の1を供給した。しかし、韓国と日本は依然として電力需要の半分以上を化石燃料発電に依存している。日本は2021年、電力全体の68%を化石燃料で生産し、最近では中部の武豊で新たな石炭発電所の建設を開始している。韓国も昨年、電力量の56.2%を化石燃料に依存した。

 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の最近の分析によると、気温の上昇を1.5度以下に抑えるためには、太陽光と風力は2030年までに世界の電力の40%以上をまかなわなければならない。エンバーでアジアの電力政策分析の責任者を務めるアディティア・ローラー氏は「韓国と日本の太陽光発電の持続的な成長は、より持続可能で、安価で安全なエネルギー供給に向けた肯定的なシグナル」だとし「両国ともに今後(太陽光を)活用する非常に大きな潜在力を持っている」と述べた。

イ・グニョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/1055687.html韓国語原文入力:2022-08-22 15:59
訳D.K

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