米国と英国の外交当局が「2023セマングム第25回世界スカウトジャンボリー」に参加した自国民の安全のために韓国政府と意思疎通を図っているという立場をそれぞれ明らかにした。
駐韓米国大使館は3日、立場表明文を発表し「在韓米国大使館は数カ月前から第25回世界スカウトジャンボリー組織委員らと連絡を取り合いながら、ジャンボリーについて意思疎通を図ってきた」とし、「会場と適切なサービス提供に関する懸念があることを認知した直後、大使館側は米ボーイスカウト連盟指導部および在韓米軍と調整し、米スカウト代表団の安全保障に努めている」と述べた。さらに「今後も状況を注視し、韓国当局と積極的に協力していく」と付け加えた。
英国外務省報道官も「2023セマングム第25回世界スカウトジャンボリー大会の状況を引き続き注視している」という立場を示したと、在韓英国大使館が同日伝えた。英国外務省報道官は「大規模行事の標準慣行を順守し、大使館領事職員は事前計画に従って英国参加者を支援するために現場に常駐している。英国国民の安全のために英国スカウトそして関連韓国政府当局と緊密に意思疎通を図っている」と述べた。
世界158カ国から4万3千人が参加した世界スカウトジャンボリーは、今月1日の開幕以降、参加者数百人が熱中症を訴えるなど猛暑に苦しんでいる。英国は行事に単一国家としては最も多い約4500人の青少年を派遣した。
今回の行事に関しては、猛暑だけでなくトイレやシャワー室など施設の不備も指摘されている。行事は12日まで予定されている。このため、派遣国政府も自国民を守るため、現場の状況に神経を尖らせているものとみられる。
一方、韓国国防部はこの日、軍医と看護将校、救急救助士など10人余りをジャンボリー大会の現場に派遣した。4日には30人余りをさらに派遣する予定だ。サンシェードやシャワー施設など便宜施設を増設するため、工兵隊も準備が終わり次第派遣する計画だ。