土砂崩れが起きた慶尚北道醴泉郡(イェチョングン)と地下車道が浸水した忠清北道五松(オソン)でさらに死者が発見された。これにより、17日午前6時までの豪雨による死者は39人、行方不明者は9人となった。
中央災害安全対策本部(中対本)の発表によると、17日午前6時現在、豪雨による死者は39人(世宗1人、忠清北道15人、忠清南道4人、慶尚北道19人)。行方不明者は9人(釜山1人、慶尚北道8人)、豪雨によるけが人は34人(京畿道1人、忠清北道13人、忠清南道2人、全羅南道1人、慶尚北道17人)で、前日午後11時の集計と同じ。
一時避難者は南部地域を中心に増え、15市道111市・郡区で6255世帯1万570人。このうち3326世帯5788人がまだ帰宅できていない。施設被害も増えている。公共施設への被害は道路ののり面流失・崩壊146件、道路破損・流失49件、土砂流出108件、河川の堤防流失169件、落石・山崩れ8件、上下水道破損49件、文化財浸水22件など、計628件。前日午後11時現在と比べ349件増え、忠清南道(311件)と慶尚北道(150件)で被害が相次いだ。私有施設の被害は計317件で、住宅浸水139戸、住宅破損52戸、車両浸水64台(5件)など。
振り続く雨で全国の道路271カ所と河川沿い853カ所、水辺駐車場256カ所、林道など99カ所の入場が統制された。智異山(チリサン)など19の国立公園の489の探訪路も利用規制されている。KTXの京釜・湖南・全羅・慶全・東海線路は運行中だが、ソウル~釜山、龍山(ヨンサン)~木浦(モッポ)・麗水(ヨス)、中央線、中部内陸線は運行中止となった。一般列車の全線路も運休した。14日午後10時59分頃に発生したムグンファ号の軌道離脱は、前日午後9時30分に復旧が完了した。