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韓国「出勤中、豪雨に注意」…豪雨危機警報、最高水準の「深刻」

登録:2023-07-14 05:43 修正:2023-07-14 08:12
中央災害安全対策本部、危機警報レベルを2→3に引き上げ 
13~15日、全国に強い雨…最大400ミリ
クリップアートコリア提供//ハンギョレ新聞社

 中部地方を中心に豪雨特別警報が拡大していることに伴い、危機警報は「警戒」から最高水準の「深刻」へと引き上げられた。13日から15日にかけての3日間の降水量は忠清南道と全羅北道で400ミリ以上となるなど、全国的に強い雨が続くと予想される。

 行政安全部は13日午後8時30分付で危機警報水準を「警戒」から「深刻」に、中央災害安全対策本部(中対本)は2段階を3段階へと引き上げると発表した。中対本は「中部地方を中心に1時間当たり30~80ミリの強い雨が降る見通し」だとし、格別の注意を呼びかけた。3日間で京畿南部と江原南部の内陸および山地、忠清北道、慶尚北道北部内陸の一部地域は300ミリ、全羅南道の一部地域には200ミリ以上の雨が降る場所もあると予想される。中部地方の予想降水量は100~250ミリ。13日午後8時現在、ソウル・京畿・仁川(インチョン)には豪雨警報が、江原道・忠清南道・全羅北道・大田(テジョン)・世宗(セジョン)の一部地域と西海(ソヘ)5島には豪雨注意報が発表されている。

 滑りやすい雨道は交通事故へとつながっている。忠清北道鎮川郡(チンチョングン)では片側1車線の下り坂を走っていた市内バスがスリップし、センターラインを越えて対向車(SUV)と衝突した。この事故で運転手が負傷し、乗客6人のうち5人が怪我をして病院に運ばれた。13日午前には空港鉄道の桂陽(ケヤン)駅のソウル駅方面行き区間で落雷が原因とみられる停電が発生し、5本の列車の運行が4分間中断した。

ソウル全域に豪雨注意報が発表されるなど、本格的な梅雨が始まった13日、雨が降るソウルの汝矣大路を車が水しぶきを上げながら走っている/聯合ニュース

 ソウル道峰区双門洞(トボング・サンムンドン)では、強風で倒れた街路樹が電柱を倒し、横の5本の木も巻き込まれたほか、付近の2123世帯が停電した。全羅南道宝城郡(ポソングン)では国家支援地方道58号線沿いののり面が流失し、市民1人が怪我をして入院した。全羅北道鎮安郡(チナングン)の地方道795号線も13日未明にのり面が流失したが、午前10時ごろに緊急復旧が完了し、通行が再開された。北漢山(プッカンサン)など10の国立公園の249の探訪路と全国の165カ所の河原は立ち入りが規制されており、19カ所の道路や128カ所の水辺駐車場なども規制されている。

 気象庁は、停滞前線が13日に朝鮮半島の西から北上し、その後ゆっくりと南下しながら15日まで長く影響を及ぼすとの予想を示した。そのため、停滞前線が比較的長くとどまることになる中部地方と慶尚北道内陸地域には豪雨が予想される。特に忠清南道と全羅北道の予想降水量は400ミリを超える。首都圏、江原内陸と山地には14日午前まで強い雨が降り、14日夜から15日午前にかけては停滞前線が再び南北を行き来することで京畿南部、江原南部内陸および山地に豪雨をもたらすとみられる。

豪雨にみまわれた13日午後、ソウルの江南駅11番出口そばの排水口に雨水が流れ込んでいる。傘をさしてもズボンが濡れるほどの雨が降りはじめてから排水口が詰まるまで5分もかかっていない/聯合ニュース

 今年の梅雨は平年より雨が多くなる可能性が高いというのが専門家の観測だ。気象庁は、梅雨が始まった6月25日から現在までの約2週間で、全国のほとんどの地域が200~300ミリ、全羅南道の一部地域では600ミリ前後の降水量を記録したと明らかにした。この期間、特に降水量が多かったのは光州(クァンジュ)638.7ミリ、全羅北道南原市山内面(ナムォンシ・サンネミョン)のベムサゴル630.5ミリ、慶尚北道栄州市伊山面(ヨンジュシ・イサンミョン)610.5ミリ、全羅南道求礼郡(クレグン)の性三峙(ソンサムジェ)579.5ミリ。ソウルでは東大門区(トンデムング)が341.5ミリ、「極限豪雨」災害メッセージが初めて発送された銅雀区新大方洞(トンジャック・シンデバンドン)が336.0ミリの降水量を記録した。

ソン・ジミン、シン・ソユン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/area_general/1100025.html韓国語原文入力:2023-07-13 17:51
訳D.K

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