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強制動員被害者ヤン・クムドクさんの故郷で「屈辱外交」糾弾

登録:2023-04-07 04:54 修正:2023-04-07 07:48
ヤンさんの手を握った羅州市民たち 
日帝、1944年「朝鮮女子勤労挺身隊」に編成 
羅州、光州、木浦、順天、麗水などから強制動員
日帝強制動員の被害者ヤン・クムドクさんが6日、故郷の全羅南道羅州市で行われた「亡国的屈辱外交尹錫悦政権糾弾羅州市民記者会見」で発言している=キム・ヨンヒ記者//ハンギョレ新聞社

 「故郷の方々がこうして来てくださって、心が温まります。必ず共に勝ちましょう」

 6日午前、全羅南道羅州市(ナジュシ)の錦城館(クムソングァン、朝鮮時代に儀礼を行った場所)前で、日帝強制動員の被害者ヤン・クムドクさん(94)は満足げな表情を浮かべた。羅州はヤンさんのほかチョン・シニョンさん(93)、チュ・グミョンさん(95)、故キム・ヘオクさん(2009年に78歳で死去)、故イ・ドンニョンさん(2020年に90歳で死去)、故チン・ジンジョンさん(2019年に90歳で死去)、チェ・ジョンネさん(1944年に14歳で死去)ら、多くの被害者の故郷だ。1944年5月頃、日帝は「朝鮮女子勤労挺身隊」を編成し、全羅南道の羅州、光州(クァンジュ)、木浦(モッポ)、順天(スンチョン)、麗水(ヨス)などから女子学生たちを日本に連れて行き、強制労働させた。

 この日、羅州市民たちは、苦しい闘争を続けるヤンさんを応援し、日本に対する韓国政府の屈辱的な姿勢を批判するために記者会見を行った。午前まで降っていた雨のせいで10度を下回る寒さだったが、ヤンさんは故郷の住民たちに会うために光州から40分あまり車に乗って参加した。

 ヤンさんは「私たちがここまでやるのは韓国のためだと神様もぜんぶご存知だろう」、「互いに心を尽くし勝ち抜いていくことを祈る。みなさんお元気でいてください」と訴えた。

 羅州の30あまりの市民団体と羅州市議会、全羅南道議会などが参加した「亡国屈辱外交尹錫悦政権糾弾とヤン・クムドクさんの闘争支持羅州市民一同」は「私たち羅州市民は、高齢にもかかわらず最後まで闘うヤンさんを支持し、日本の謝罪と賠償、被害者たちの名誉回復が実現するまで共に闘う」と表明した。

 日帝強制動員市民の会のイ・グゴン理事長は「1992年に羅州の被害女性たちは声をあげるのが容易でない社会の雰囲気の中で勇気を出して日本政府に対する闘いを開始し、今日まで闘争を続けている」、「ヤンさんの孤独な闘いに羅州が合流して下さったことは大きな助けになるだろう」と話した。

キム・ヨンヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/honam/1086796.html韓国語原文入力:2023-04-06 15:37
訳D.K

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