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篭城開始3時間半後に特攻隊投入

原文入力: 2009-01-22午前02:01:50
警察内部文書で確認…“火炎瓶のため投入”弁明偽りだった
シンナー60ヶ余りなど危険物事前認知

キム・ジウン記者

←21日午前、ソウル,漢南洞スンチョンヒャン病院霊安室前で‘龍山撤去民殺人鎮圧非常対策委員会’主催で開かれた記者会見途中、ある会員が涙を拭っている。彼らは「遺族の同意ない強制解剖検査は独裁時代にもなかったこと」と非難した。 シン・ソヨン記者viator@hani.co.kr

6人の命を奪った‘龍山撤去民惨事’と関連して、警察がその間の弁明とは異なり撤去民篭城が始まってわずか3時間30分後に警察特攻隊を現場に配置したことが明らかになった。また警察は篭城現場にシンナーなど危険物質がどれくらいあるのか非常に詳しく把握していながら鎮圧作戦を強行したことが分かった。

キム・ユジョン民主党議員が21日国会行政安全委員会で公開したソウル地方警察庁警備1課の‘全撤連龍山4区域関連状況報告’文書によれば、警察は去る19日明け方5時30分頃、撤去民らの屋上占拠が始まるや3時間半後のこの日午前9時には特攻隊2ヶ梯隊(40人余り)を現場に配置した。以後警察は昼12時55分と午後2時,翌日明け方5時30分など三回にかけて特攻隊を追加配置した。

これは撤去民らが火炎瓶を投げパチンコでゴルフボールを撃ち特攻隊投入が避けられなかったという前日警察の説明とは異なっている。 撤去民らは19日特別な制止なしに屋上を占拠したし、火炎瓶が初めて登場したのも警察特攻隊が現場に配置された後の午前10時頃であった。警察は20日惨事発生の後「19日午後7時キム・ソクキ ソウル警察庁長官が主催した会議を通じて警察特攻隊投入を決めた」と明らかにした経緯がある。

キム・ソクキ ソウル警察庁長官はこの日、国会行安委に出席し「実際作戦に投入されることと投入に備えて現場に配置されることとは別の問題」と解明した。彼はまた「(特攻隊投入事実を)報告を受けただけ」と繰り返し主張したが、キム・ユジョン議員がキム庁長が直接署名した‘篭城場進入計画’文書を提示するとすぐに「報告を受けたことが結局承認したという意味ではないか」と言葉を変えた。

警察が篭城現場の危険性を把握していながら無理に鎮圧作戦を強行したという事実も今回の文書で確認された。キム庁長は撤去民らの引火物質保管に対して「予測はしたが量は把握できなかった」と答えた。だがキム庁長が署名した警察文書には‘塩酸壜約100ヶ,シンナー(20L) 60ヶ余り,火炎瓶5箱(120ヶ余り)’等、危険物現況が詳しく記されている。また「警察力進入時、危害用品を使った激烈抵抗および焼身・投身・自害など極端突出行為憂慮」等の内容があったが、最も基本的なマットレスさえ十分に準備しなかった。この日行安委に出席したチェ・ソンニョン消防防災庁長も「シンナーに火がついたところに水をかけることは非常に危険な行為」と証言し水大砲を前面に出した警察の鎮圧作戦を遠回しに批判した。

また警察は国会に「事件現場に消防ポンプ車9台,化学消防車2台,救助車両5台などを配置した」と報告し、こういう事実をホームページに上げたが消防防災庁の国会報告には事前に出動した消防車は2台だけだった。龍山消防署側も「化学消防車などは火災発生後、自らの判断で午前7時28分頃出動し鎮火作業に出た」と明らかにした。一方、警察はこの日6体の遺体の中で撤去民ハン・デソン(53)・ユン・ヨンホン(48)氏の身元を追加で確認した。

チェ・ヘジョン,チェ・ヒョンジュン記者idun@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/334722.html

原文: 訳J.S