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改閣翌日さく烈した‘大型悪材料’…当惑感に包まれた与党

原文入力: 2009-01-21午前12:15:44
大統領府7時間すぎて“経緯がどうであろうと残念”
ホン・ジュンピョ “真相究明前、早期に責任者問責”
コン・ソンジン最高委員も “龍山撤去は過剰鎮圧”

クォン・テホ記者シン・スングン記者

与党全体が当惑感に包まれた。イ・ミョンバク大統領が執権2年目を迎え改閣を断行した翌日、‘龍山撤去民惨事’という大型悪材料が出現したためだ。
大統領府は20日午前、継続して‘先真相把握’を強調して言葉を惜しんだ。イ・ミョンバク大統領も「徹底して迅速な真相把握」を指示した以外には特別な公式言及をしなかった。大統領府は事故発生から8時間が過ぎるこの日午後3時30分頃、「経緯がどうであろうと今回の事故で多くの人命被害が出たことに対して真に残念で遺憾だと考える」という水準で立場を整理した。 ‘防御的’だった。

大統領府の態度はイ大統領がこの間‘法と原則’を前面に出していわゆる‘無理強い法’等に対する強い対応を指示してきたことがこの事件に関係がなくはないためだ。したがって今回の事態に関して警察を叱責することも、擁護することもできない堪え難い境遇だ。大統領府が明らかにした‘経緯がどうであろうと’という話にそのような悩みがにじみ出ている。‘法秩序回復’はイ大統領の国政2年目主要基調の中の一つであった。事件の波紋によってはイ大統領の執権2年目国政ドライブが出発点から動揺しかねないという点を大統領府は憂慮する。

しかし反対に、大統領府は今回の事件がややもすると‘第2のロウソクのあかり’に拡大する可能性をより大きく憂慮する。加速化する景気低迷で庶民らの生活がますます厳しくなる中で、最近のミネルバ捜査,一斉試験拒否教師解任,韓国放送(KBS)記者・ディレクター(PD)罷免など強硬一辺倒の政府方針で悪化した底辺民心がより一層悪くなる可能性のためだ。撤去民の惨事は、性格は違うが事件の外形はあたかも1980年代‘上渓洞・木洞撤去民事態’を連想させることにも困惑している。この日、大統領府民政首席室は今回の事件の対応と関連して「深刻な状況で葛藤を誘発させることよりは慰める側に焦点を合わせなければならない」という側で大統領に報告したと知られた。

政治的には2月の‘立法戦争’を控えて政治地形が‘変に’戻る点も大統領府の苦心の種だ。野党は今回の事態の責任を問い、ウォン・セフン行政安全部長官とキム・ソクキ ソウル警察庁長官の罷免を要求している。ウォン長官とキム庁長は国家情報院長と警察庁長官に内定し国会聴聞会を控えている。ハンナラ党内に改閣に対する不満が高まっており党-青瓦台協力に自信を持つことも難しい状況だ。

大統領府の‘防御的’姿勢とは異なり、ハンナラ党では党指導部と親イ系議員らがむしろ先に立って責任者問責を要求するなど火に油を注いでいる。改閣で隙間が広がった党-青関係と関係がなくは見えない。

パク・ヒテ ハンナラ党代表はこの日龍山区民会館で開かれた緊急最高委員会議で大統領府と軌道を共にして‘先真相究明’を言及した。 しかしホン・ジュンピョ院内代表が直ちに「真相究明は司法的責任を問う時にすることであって、政治的責任を問う時は真相究明以前に早く責任者問責をしなければならない」と正面から受けて‘先真相究明’方針に正面反論した。代表的な親イ系議員であるコン・ソンジン最高委員もこの日のラジオ放送に出演し「過剰鎮圧可否に対して徹底した調査が成され責任を負うべき人は責任を負わなければならない」と強硬発言を吐きだした。コン最高委員はこの日ハンナラ党院外党協委員長協議会祝辞で「龍山撤去は過剰鎮圧」と断言することもした。

ハンナラ党議員らは私的な席で「普通に深刻なのではない」 「この程度の事案であればキム庁長を直ちに更迭しなければならない」 「キム・ソクキ警察庁長官を切ることで解決される次元でない」と話す。ある議員は「ごり押し式国政運営の結果」とも話した。事態の波紋を一層強い調子で憂慮することで、今回の事件が党-青葛藤に飛び火する可能性も一部伺える。

クォン・テホ,シン・スングン記者ho@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/334379.html

原文:  訳J.S