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"全教組教師 人事記録 送ってくれ" 警察, 教育庁に公文書

原文入力:2010-03-04午後10:02:03(1086字)
‘越権’民主労働党 加入捜査 関連‘人権侵害’論難

チョン・ユギョン記者

全国教職員労働組合(全教組)組合員たちの民主労働党加入疑惑事件を捜査中の警察が、この事件と関連したと疑われる教師たちの人事記録カードと年末精算資料などの身上情報を市・道教育庁に要請したことが明らかになり、全教組が強く反発している。

ソウル,永登浦警察署は先月28日、各市・道教育庁に全教組組合員らの人事記録カードなど個人情報を収集して欲しいと要請する‘業務協力依頼’公文書(写真)を送ったことが4日確認された。この公文書で警察は「(特定された)教師の人的事項と人事記録カード,そして2005年から2010年までの所得控除資料を確認し、関連資料を早く送ってくれ」と市・道教育庁に要請した。また警察は「現在在職中の学校だけでなく以前に勤めていた学校にも連絡を取り、以前の記録まで一緒に送ってくれ」とした。

警察が公文書を送った先月28日頃、捜査は停滞状態にあった。警察は協力要請の根拠として刑事訴訟法第199条(捜査と必要な調査)を挙げたが、‘公共機関の個人情報保護に関する法律’は犯罪捜査と控訴提起・維持に必要な場合にのみ該当機関長が個人情報を提供することができるよう厳格に制限している。

市・道教育庁が教師たちに情報流出事実を隠そうとしたという疑惑も起きている。この公文書を受けた慶南道教育庁のS奨学官は公文書ではない奨学官個人名義の電子メールを通じて該当教師たちが在職している学校行政室に資料収集を要請した。また固定電話でこの懸案を該当教師たちに知らせるなと各学校に指示したと伝えられた。

S奨学官は<ハンギョレ>との通話で 「資料収集事実が学校に知らされれば教師たちに被害が及ぶ恐れがあるので知らせないように頼んだ」と話した。

全教組慶南支部はこの日、慶南道教育庁を抗議訪問し、教師の個人情報流出を指示した責任者を問責するよう要求した。全教組側は "明白な過剰捜査" として警察と関連市・道教育庁を国家人権委員会に陳情する方案を検討していると明らかにした。

永登浦署関係者は 「個人人事記録カードなどを要請したことは事実だが、捜査とどんな関係があるかは明らかにできない」と話した。

チョン・ユギョン記者 edge@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/408180.html 訳J.S