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‘ウサギ追い鎮圧’ 撤去民惨事 惹起

原文入力:2009-01-21午前06:55:09
龍山再開発 撤去民篭城 1日で警察特攻隊投入
シンナー分かっていながら‘コンテナ・水大砲鎮圧’…結局爆発
撤去民5人・警察1人亡くなって…キム・ソクキ ソウル庁長, 鎮圧承認

チェ・ヒョンジュン記者ノ・ヒョンウン記者クォン・オソン記者

←警察特攻隊が20日午前、撤去民などが篭城していたソウル,龍山区,漢江路2街再開発地域建物屋上でクレーンにぶらさがったコンテナに乗ったまま進入を試みている。火事が起こったコンテナ望楼が倒れるや撤去民らが熱気を避けて,屋上欄干に捕まって立っている。 キム・ミョンジン記者littleprince@hani.co.kr

警察が篭城撤去民を強制鎮圧する過程で火災が起こり、撤去民5人と警察官1人など6人が亡くなる惨事が起きた。警察の性急で無理な鎮圧作戦が大規模犠牲を出したという指摘が出ている。
20日午前ソウル,龍山区,漢江路2街再開発地域の撤去予定5階建店舗屋上に篭城した撤去民など50人余りを警察が鎮圧する過程で6人が亡くなり、24人が負傷した。負傷者の1人は危篤状態だ。

警察はこの日朝6時45分頃、警察特攻隊を動員し屋上進入を試み、篭城者などがいたブリキ板望楼に火災が起こり、あっという間に火炎に包まれ大規模人命被害が出た。警察は望楼内外に引火性の強いシンナー70余本あり、ややもすると大きい事故につながることを知りながら鎮圧作戦を強行した。火災が起きた原因と関連して、ペク・ドンサン龍山警察署長は「特攻隊員らが望楼に進入するや篭城者などがシンナーをまるごと振りまいて火炎瓶を投げた」と話した。しかし現場にあった他の目撃者らは「撤去民らが投げた火炎瓶が警察が撃った水大砲に当たり屋上に落ちて火がついた」と話した。

警察が油火災を拡大する水大砲を無差別に撃ち篭城者などを望楼内に押込む‘ウサギ追い式作戦’を行ったことも被害を拡大した。寒気の中で全身がぬれた撤去民らは興奮した状態で望楼内で抵抗し、火災が起こりあっという間に望楼全体が炎に包まれ、待避する隙間を探せなかった。

警察は撤去民らが篭城を始めてわずか1日で特別な対話努力も傾けないまま鎮圧を強行した。また再開発紛糾の場合、利権紛争と見なし暴力事態が起きた時だけ最小限に介入してきたが今回は速かに強硬対応に出た。

この日の鎮圧作戦には警察20個中隊1600人余りが投入され、対テロ・重要犯罪鎮圧などを遂行する警察特攻隊49人も動員された。警察特攻隊はソウル地方警察庁所属で、前日龍山署長の要請でキム・ソクキ ソウル警察庁長官が投入を最終承認した。

警察は事故現場で6体の死骸を収拾し撤去民イ・サンニム(71)・ヤン・フェソン(55)氏,全国撤去民連合活動家イ・ソンス(50)氏,特攻隊キム・ナムン(31)警長など4名の身元を確認し、残る死亡者らの身元を確認している。負傷者らは龍山チュンデ病院,順天ヒャンデ大病院,漢江ソンシム病院などで治療を受けている。また現場で篭城に加担した撤去民など28人が麻浦・銅雀・龍山警察署に連行され、この中6人は病院に入院し治療を受けており、残り22人はソウル中央地検で調査を受けている。

検察はソウル中央地検チョン・ビョンドゥ1次長など検事8人と捜査官13人で構成された捜査本部を設け火災原因と犠牲者らの死亡経緯調査に入った。国家人権委員会もこの日午前、調査官4名を現場に送り真相調査を始めた。

チェ・ヒョンジュン,ノ・ヒョンウン,クォン・オソン記者haojune@hani.co.kr

原文:https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/334405.html 訳J.S