原文入力: 2009-01-20午後05:11:02
龍山(ヨンサン)撤去篭城鎮圧・死亡現場
目撃者 “特攻隊が乗ったコンテナが望楼にぶつかり火災拡大”
死体収拾病院移送…菊の花付けて哀悼
ホ・ジェヒョン記者
←オ・チョンス警察庁長官が20日午前龍山,漢江大路の撤去民鎮圧現場で6人が亡くなった現場を訪問し見回っている。 聯合ニュース
龍山,漢江路の5階建物撤去篭城現場に20日明け方、警察特攻隊投入を決めたのは新任警察庁長官に内定したキム・ソクキ ソウル地方警察庁長官だったことが明らかになった。
キム・スジョン ソウル地方警察庁次長はこの日午後、龍山警察署で開かれたブリーフィングで「19日昼12時30分から13時10分まで次長,機動本部長,情報部長,警備部長,龍山署長が参加した中で1次対策会議が開かれ、ここでペク・ドンサン龍山署長が特攻隊を要請した」として「引き続き午後7時に開いた2次対策会議でキム・ソクキ ソウル庁長に建議し最終承認を受けた」と話した。彼は引き続き「交通が複雑な都心で終日火炎瓶を投擲しており、一般市民に深刻な被害を与えるかねないと判断し早目に特攻隊を投じた」と付け加えた。
一方、龍山,漢江路撤去篭城惨事現場には市民たちが哀悼の意を込めた菊の花を献じた。市民たちは事故が起きた建物外壁工事幕の上に菊の花二十輪を手向けた。花のそばには‘公安政権殺人政権今日は1989.1.2’と書かれた手立て札がかかっている。涙を流してこの光景を眺めていたユ・某(54・光明市)氏は「私も光明市に居住していて追い出された撤去民」としながら「今回のことはすべての庶民の哀歓が含まれた悲劇だ」と話した。
2時頃、‘龍山撤去民殺人鎮圧糾弾対策委(仮称)’主催で記者会見が開かれた。対策委関係者たちは「強硬鎮圧を命令して特攻隊を投じた責任者を処罰しなさい」と声を高めた。
民主労働党カン・キガプ代表は「龍山4区域の‘四が死’区域に変わった」として「安全を無視したままウサギ追い鎮圧をした警察と用役チンピラの責任が大きい」と主張した。カン代表はまた「新任キム・ソクキ警察庁長官内定者と国家情報院長に内定したウォン・セフン行政安全部長官を罷免しなければ」ならないと話した。
ペク・キワン統一問題研究所長は「イ・ミョンバク政権が撤去民を虐殺した」として「明け方の寒さに市民らが死ぬかもしれないのに水大砲を撃った。これは殺人行為だ」と主張した。
引き続き進歩新党シム・サンジョン代表は「政府のあまりに冷酷な一方主義が最も無力な人々を死に追いやった。政府で‘無理強い法’をトーンを高めて主張してきたがその結果が撤去民5人と特攻隊員1人の死となって現れた」と話した。
対策委は今日午後7時から龍山駅前で緊急ろうそく集会を開催すると明らかにした。
これに先立ち午後1時10分頃から建物屋上から死亡者の死体が救急車にのせられて病院へ移送される姿が目撃された。白い布で死骸を覆ったまま救急車にのせた。
望楼が解体された9時から死骸が移送されるまで何と4時間以上がかかった。死亡者の死骸を収拾した科学捜査隊のある関係者は「崩れている望楼を片づける過程に時間がかかった」として「姿形を調べられる死骸はひっくり返っていたり空を見て横になっていた」と明らかにした。死亡原因に関する質問に彼は「概して窒息死で亡くなった後に火傷をした」と話した。
1時40分頃オ・チョンス警察庁長官が現場を訪問し、10分間見回った後m現場を離れた。オ庁長を発見した一部市民たちは興奮を抑えられず「殺人魔だ、退け」という等の叫びを上げた。
警察は事故建物と通じる7m幅の狭い路地を四方からバスと戦闘警察を動員し出入り統制している。全国撤去民連合会所属の市民たちはあちこちで警察らと小競り合いを行って「現場を見られるようにしてくれ」と主張している。
一方、事故現場で警察が安全措置を取らないまま鎮圧にだけ没頭したことを批判する市民たちの声が続いている。火災が広がったり墜落事故がありえることを予想できる状況であったのに、建物周辺に警察はマットレスを設置するなどの安全措置を全くしなかった。市民キム・某(40)氏は「警察鎮圧作戦を初めから見守っていたが警察は鎮圧にだけ目的があって撤去民らの安全問題には全く気を遣わなかった」と批判した。 ホ・ジェヒョン記者catalunia@hani.co.kr