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韓国警察「与党前代表への性的接待あった」と結論…「虚偽告訴容疑」で送検

登録:2022-10-14 09:49 修正:2022-10-15 09:19
証拠隠滅教唆は送検見送る 
イ・ジュンソク前代表は容疑を否認
イ・ジュンソク「国民の力」前代表が先月14日午前、ソウル陽川区のソウル南部地方裁判所での国民の力党憲効力停止仮処分尋問を終え、裁判所を出てくるところ=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 与党「国民の力」のイ・ジュンソク前代表に対する性的接待疑惑を捜査している警察は、誣告(虚偽告訴)容疑を適用してイ前代表を送検した。事実上、性的接待があったと結論づけたのだ。イ前代表は「一方的に第3者の陳述だけで送検した」として性的接待疑惑を否定した。

 13日の本紙の取材を総合すると、この日ソウル警察庁反腐敗・公共犯罪捜査隊はイ前代表を誣告疑惑で送検した。警察は、イ前代表に対する性的接待疑惑が虚偽ではないにもかかわらず、同氏が疑惑を提起した「カロセロ(横縦)研究所」のカン・ヨンソク弁護士とキム・セウィ元記者を虚偽事実流布による名誉毀損で告訴したと判断したのだ。誣告は、他人に刑事処分または懲戒処分を受けさせる目的で虚偽の事実を通報した時に成立する。性的接待が虚偽であるかどうかを確認しなければ誣告罪が成立するかどうかは判断できないことから、警察はイ前代表に対する性的接待の実体があると結論づけたことになる。

 イ前代表の証拠隠滅教唆疑惑については送検が見送られた。イ前代表は昨年12月に性的接待疑惑がふくらんだ際、側近であるキム・チョルグン党代表政務室長に、キム・ソンジン代表側と接触して「性的接待はなかった」という趣旨の事実確認書を受け取らせたという疑惑が持たれていた。見返りとして大田(テジョン)のある皮膚科に対する7億ウォン(約7200万円)の投資を約束する覚書を書いたとされた。しかし、自身が関わった刑事事件について虚偽の陳述をしてほしいとの要求に対しては、証拠隠滅教唆の法理適用が難しいというのが警察の判断だ。

 これに対しイ前代表は「皆さんが疑問を持つような出来事はなかった」として疑惑を否定した。イ前代表はこの日のフェイスブックへの投稿で「斡旋収賄疑惑は陳述者たちの陳述が信じられないという理由で排斥された。証拠隠滅教唆さえしたことがないということは、私が隠す出来事などなかったということ」だとし「私は2013年のことに関して提起された疑惑を全て断固として否認するが、私はこれに関する資料を持ってはいない。この事件は一方的に第3者の陳述だけを聞いて送検された」と主張した。そして「警察の段階で、『三人言いて虎を成す』ような結論をもとに検察が起訴決定を下すことはないと確信する。もし起訴されたとしても、裁判所で徹底的に真実を明らかにする」と強調した。

 警察は先月20日、イ前代表の特定経済犯罪加重処罰法上の斡旋収賄容疑について送検を見送る決定を下した。その時、警察はイ前代表への性的接待があったかどうかは判断せず、公訴時効満了を理由として「公訴権なし」としている。

チャン・ナレ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1062511.html韓国語原文入力:2022-10-13 15:10
訳D.K

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