性売買で立件された韓国陸軍の数が、10年ぶりに最大値を記録した。
国会国防委員会所属のキム・ヨンベ議員(共に民主党)が3日、陸軍本部から確保した「ここ10年間の退廃業者(性売買を行う所)等出入り現況」によれば、今年1~8月に立件された陸軍関係者は74人にのぼる。将校22人、下士官40人、兵士8人、軍務員3人、士官生徒1人。全員、軍事警察に性売買で立件された。これは2012年以降10年あまりの間で最も高い数値だ。2012年に26人だった性売買摘発陸軍は、2016年に66人まで増えたが、2017年(44人)、2018年(30人)、2019年(28人)にはこれより減った。新型コロナウイルス感染症が広がった2020年と2021年にはそれぞれ5人と19人に減ったが、今年急増した。
キム議員は「昨年に比べて性売買摘発が増えたのは、コロナ防疫緩和の影響もあるとみられる」とし、「軍の相次ぐ性不正問題にもかかわらず、性売買摘発が10年ぶりに最大値を記録したのは、軍綱紀が完全に崩れたことを示している。国政監査を通じて軍の性不正行為を根絶できるよう特段の対策を要求する」と指摘した。
陸軍本部は昨年末の監査院監査で、2016年から昨年2月まで性暴行・セクハラなど性関連不正を犯した40人の軍人・軍務員に対してまともに懲戒せず、書面警告だけで流した事実が明らかになっている。